バイクに乗ろうと思ったキッカケは、マイケル・ジャクソンを追いかけたかったから。小学生のときに行ったマイケルのライブツアー『BAD』以来、ずっと彼を追いかけています。あるプロモーションビデオで、バイク (原付) に乗る少女にマイケルが話しかけるシーンがあって、それを見たときに 「バイクに乗ろう! そうすればマイケルに追いつける」と思ったんです。
マイケルと話したい――。その夢が、バイクに乗っていたことで叶ったんです。ある年、日本でツアーを行うため来日していたマイケルが宿泊するホテルの前で、YAMAHA ドラッグスター400 に乗って待ち構えていました。ええ、追っかけです(笑)。それから SP を伴ってきたマイケルはそのままクルマに乗って出かけたんですが、バイクでその後を追いかけたんです。すると、ちょうど信号待ちのときに横付けできて。そうしたら、後部座席の窓が開いてマイケルが話しかけてきてくれたんです。どんな話をしたか? 彼の声はすごく小さくて、それをバイクのエンジン音が掻き消しちゃってまったく聞き取れませんでした。しかも私、あまりの嬉しさに号泣しちゃって、何を言ったのかも覚えていないんですよ。でも、マイケルはそんな私の話を優しい顔で聞いてくれていました。一分にもおよばないわずかなあいだのことでしたけど、掛けがえのない思い出です。
毎年6月のマイケルの命日には、アメリカまで会いに行っています。夢? ハーレーでマイケルを追いかけて、タンクにサインをしてもらうこと! 彼を追い続けるために、このスポーツスターは私にとってなくてはならない存在なんです。
4年前、ハーレーダビッドソン亀戸 で新車購入しました。「バイクに乗るならハーレー」と昔っから思っていて、このときに出たスポーツスター XL883L が気になって、試乗車を用意していた亀戸まで行ったんです。すると、「四国のディーラーと車両を取り替える」ということで、ちょうど XL883L が四国まで運ばれている途中だったんです。「急いで引き戻してください!」と。今思えばかなり無茶なことを言ったんですが、本当に戻してもらいました(笑)。私、欲しいと思ったものはすぐに手に入れたがる性格なんです。
主人がショベルに乗っていて、まわりのバイク仲間も旧車乗りばかりで浮いちゃっているんですけど、やっぱり私は新しくて乗りやすい方が好き。セルスターターで一発始動してくれる今のバイクは安心できるので、自分の性格に合っているんだと思います。
カスタムは……前後フェンダーのショート化やハンドルバーの交換など、やりたいところはたくさんあるんですが、お小遣いとの兼ね合いでやれるところからちょっとずつ進めていきます。でも、ノーマルのフォルムも好きなんで今のままでも全然OK! あ、今度 LEFT HAND でタンクにマイケルのサインを入れてもらうんですよ!
アフロヘアは、もちろんマイケル リスペクトです! ヘルメットは普通にかぶれますよ、頭のサイズは変わりませんから(笑)。でも、やっぱり長く走っているとつぶれちゃうんですよね。何か良い方法があればと思うけど、これも自分のポリシーなので、大変だけど貫きますよ!
基本的にジュエリーやブランドものには無関心。唯一のブランドがこのハーレーですね。「ハーレーに乗ること」と「マイケルを追いかける」ことは死ぬまで続けます。私の人生を充実させてくれている掛けfがえのない存在ですから。トシを取ってハーレーに乗れなくなったら、主人のバイクにサイドカーを付けてでも乗っちゃうかも(笑)。
今は、同じような現行モデルのスポーツスターに乗っている女友達がいないことが悩みかな。周囲には旧車に乗る男友達しかいないので、同じフィーリングを楽しめる同性の友達が欲しい! カスタムの話とか、ほかにもいろいろ共通の話題ができそうですもんね。
スポーツスターに乗るときは、街中を流すというより、都内から横浜や江ノ島ぐらいまで足を伸ばすことが多いですね。このスポーツスターを手に入れた直後に新潟まで行きました。今年の秋には、主人とアメリカ本土を走りに行こうなんて話も出てるんです!ひとまずツーリング日和な日本の春が待ち遠しい!