ついにこの日が来てしまいました。『国家二級自動車整備技能登録試験』当日。
この資格試験は、3月最後の日曜日に西東京のとある大学で行われました。『この日のために卒業生たちは2年間一生懸命 (?) 勉強をしてきた』ということになります。
試験会場です。
この資格試験について少し触れておきましょう。本来なら三級自動車整備士資格取得後、3年の自動車整備に関わる実務経験を積まないと受験資格は生まれません。が、第一種養成施設、つまり専門学校を卒業することにより、これらは免除されるのです。そればかりか、本来は実技試験もあるのですが、第一種養成施設を卒業することにより、この実技試験も免除されます。つまり、学科試験に合格すると二級整備士になれるという運びです。ゆえに、この資格試験は必ず卒業式後になるのは致し方ないこと。卒業式 のときに説明させていただいたのでここでは割愛しますが、この受験条件のために国土交通省からの厳しい条件をクリアした学生たちが卒業することができます。入学者が全員卒業することが出来ないのも納得していただけますでしょうか。残念ながら、今年の卒業生にも若干の脱落者が出てしまいました。これらの意味からも『自動車整備士』は、簡単に取得できる資格ではないのです。
学生が集まってきました。
思い起こせば2年前、変速のしくみやブレーキのしくみ、さらにはエンジンのしくみすらも解らずに、ただただハーレーダビッドソンが好きで東京工科専門学校品川校に集まった学生たち。今日までの2年間の積み重ねと、3ヶ月におよぶ二級取得のための 二級対策授業 を行ったこともあり、全員が合格レベルまで達していると私たちは信じています。それでもそこには魔物が住んでいるらしく、何が起こるかわからないため、私たちの足も試験会場に向かってしまいます。学生を信じることしかできないのですが……。
そんな試験結果は4月の上旬に発表されます。今年も100パーセント、2級取得できるのだろうか……いやできる、彼らはやってくれるはずだ……私は信じています。そして2、3年後、成長した姿を学校に見せに来てほしい。そのときは社会人なのだから、『手ぶら』では来るなよ、と……。
私たち講師陣4人で書き続けたコラムも、これでピリオードを打つことになります。「私たちの思いを本当に皆様に伝えることができただろうか」と不安も残りますが、この連載コラムを通して、私たちも少しは成長することができたように思います。1年間読み続けていただいた方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。またどこかでお逢いする機会があるかもしれないですが、そのときは気軽に声を掛けてください。
この1年間、本当にありがとうございました!
VIRGIN HARLEY.com 編集部のみなさん、本当に本当にありがとう!