夏真っ盛りを迎えている今日この頃。世間では“お盆休み”というものに入りますが、我々雑誌編集者やライターには縁のないものでして、とくに疑問を持つこともなくこうやって20年近くやってきたわけです。しかしながら印刷所は堅気の仕事ですから、当然ながら夏期休暇に突入しまして、我々はその前に原稿を入稿しなければならず、お盆中に発売する出版物は普段よりも早く仕事を進めなければならないのであります。
この毎年恒例の難関を“お盆進行”というのですが、雑誌版バージンハーレーは隔月14日発売ですからドンピシャでこれに当てはまりまして、8月のみ11日に発売。次号バージンハーレー Vol.16は8月11日(土)に発売となりますので、書店で買うもよしネットでサクッと届けてもらうもよし、いずれにせよ、ひとつ宜しくお願い致します。
急に雑誌の宣伝になってしまいましたが、今年もその難関はとてつもなく手強いものでありました。当然フリーランスの身ですから、締め切りがいくつも重なり、その窮地を必死にもがく日々が続くのでしたが、7月末の土壇場で行った取材やロケは熱暑のなか、じつに過酷で楽しいものでした。
バージンハーレー Vol.16では、巻頭企画でスポーツスターファミリーに焦点を当てたのですが、毎度お馴染みの古澤 恵さんとともに誌面初登場のアスカさんを抜擢。名古屋からつい最近上京してきたばかりの一般女性でして、いわゆる読者モデル的な存在。プロモデルである古澤 恵さんが腰の抜けそうなキュートなスマイルで磯部孝夫カメラマンのレンズの中で笑うのは、まぁプロですから当然というか当たり前なのですが、アスカさんもそれに負けない弾ける笑顔を見せてくれ、編集長の池田 伸もシャッターを押す磯部孝夫も、そしてボクも度肝を抜かされちゃう次第。一気にファンを獲得する気配がありますので、今後も誌面にはレギュラーで登場してもらうことになりそうです。
レンタカーを借り、ロスからサンディエゴまでひとり旅をしたこともある行動派ガール、アスカさん。愛車のツインカム88は、ご覧のとおりフルカスタム。ロケ中は終始スマイルでした。
彼女もまた古澤 恵さんと同じように普段からハーレーに乗る正真正銘のバイク乗りでして、愛車はツインカム88の FXDL ローライダー。FXDL といえばタンクオンの2連メーターやキャストホイールなどの装備を思い浮かべますが、アスカさんの2003年式にその名残りはほとんどございません。ターコイズブルーにペイントされたスポーツスタータンクにはジョリー・ロジャーがユーモアのあるタッチで描かれ、これをアスカさんは『ジョージ』と名付け、日常の足としています。詳しくは誌面でぜひ!
バージンハーレーvol.16 ロケの一コマ。看板娘の古澤恵さんとアスカさん。XL1200X フォーティエイトと XL1200N ナイトスターで、高速道路を颯爽と走ってくれました。
それとは別にハーレーに乗っているユーザーが誌面に登場するコーナーは人気なのですが、バージンハーレーVol.16ではスペシャル企画として一気に9組の男女を紹介します。連日たくさんのハーレー乗りとお会いし、お話しさせていただきましたが、今回もまた素敵な人ばかり。取材で知り合ったハーレー乗りとはそのまま親しくなって一緒に走りに行ったり、ときには結婚式に呼んでもらうなんてこともあるのですが、同じ趣味を持つどうし、お互いにハーレーが大好きなのですから不思議なことではありません。聞けば、皆さんもネットのSNSで知り合ったり、仲間を通じてどんどん輪が広がっていくとのこと。ハーレーのおかげで知り合いが増え、楽しみも広がる。その素晴らしさを考えれば、お盆進行も乗り越えられるってわけです。さぁ、この夏もガンガン走って、そして仲間も増やしましょう!!
スプリンガーフォークにスプリング付きのサドルシート、赤い外装にヘリテイジのバッグなど、48 パンヘッドを現代のツインカムエンジンで再現。こちらはユウコさん。
ご夫婦でハーレーを楽しむのはコウベさん。ご主人は FLHT エレクトラグライド・スタンダード、奥さまは FLSTN ソフテイル・デラックス。カタログ落ちしてしまった FLHT、シンプルでボクは好きだなぁ。
ワイルドかつビューティなヒロミさん。愛車は1998年式 FXST、エボリューション5速。ツインカムには乗ったことがないというので、またの機会に読者モデルとして誌面で乗ったもらうことになる予定です。
バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。