ハーレーダビッドソン ジャパン は、スポーツスター XL1200V Seventy-Two や FLSソフテイルスリム などニューモデルに乗れる「デモライドキャラバン」を全国で開催している。3月31日(土)/4月1日(日)には東京サマーランドの駐車場で行われ、天気の良かった日曜日はボクも取材しに出かけた。
中央道の八王子インターをおりるとハーレーがけっこう走っていて、なんだか嬉しくなる。イベント取材のときは現場までほとんどの場合、ひとりエレクトラグライドに乗って行くので、他のハーレー乗りたちが仲間たちと一緒に走っている姿はなんとなく羨ましかったりもする。とくにブルースカイヘブンのときなんかは東名高速からハーレーだらけになるから、走っているときは連帯感みたいなものを感じて良い気持ちだけど、サービスエリアなんかでひとりメシを食ってるときなんかは寂しいったらありゃしない。だから、東京の自宅から富士スピードウェイまでノンストップだったりする。
でも、土曜夜の帰り道なんかは、ひとりでひたすら走るのが良かったりもするから、ボクは基本的にひとりで走るのが好きなんだと思う。なんたって朝が弱いから、待ち合わせが苦手。仲間と走るとなると、やっぱりずっと前から約束して、時間も決めたりする。朝7時までに海老名SAに行かなくちゃならない、そんなことは仕事でいつもやっているから、プライベートではやりたくないのだ。
そうそう、今年の ブルースカイヘブン は5月26日(土)/27日(日)に富士スピードウェイで開催することが決まっている。もちろん、エレクトラグライドでひとり寂しく行くつもり。会場では磯部カメラマンらが待っているから、現場はいつだって楽しい。土曜日の花火を見終わるとすっかり夜で、霧のかかった国道246号線が気持ちいいから、最寄りの御殿場インターではなく大井松田や道志みちまで走ってみたくなったりするんだけど、またそんな季節がやってきたのである。
話を元に戻し、4月1日のデモライドキャラバン in 東京。会場に着くと、クローズドコースを走れる試乗会だけでなく、ハーレーの乗り方や取り回しのコツを内藤 学さんらがレクチャーする「ハーレーチャレンジ」など、体験型の催しをいろいろやっているのだが、面白いのは免許のない人でもエンジンをかけてシフトチェンジまでオートバイを運転する一連の動作をハーレーで体感できる「プレデモライド」というコーナー。絶対に転ばないよう固定されたスポーツスターの後輪がローラーの上で空回りし、クラッチを繋ぎつつアクセルを開けたり、シフトチェンジすることを体験できるのである。
東京サマーランドの駐車場で行われたDEMO RIDE CARAVAN in 東京。最新のハーレーダビッドソンに見て触れ乗れるとあって、天気のよかった日曜日はたくさんの人で賑わった。
これから二輪免許をとろうという人には貴重な練習の機会となるであろう「プレデモライド」は、エンジンをかけてシフトチェンジまでオートバイを運転する一連の操作が体感できる。
駆動輪であるリアタイヤはこんなふうにローラーの上を回る。クラッチを繋いでバイクを走らせるという、未経験者にとってはおそろしい行為を安全にできるのだから、じつに画期的である。
ハーレービギナーだけでなく、かっこいいチョッパーも来てたりするので、駐車場をウロウロするのも楽しかったりする。国産車に乗ってる人も大歓迎で、事前申込みも不要。入場無料。
そんなシャンプーハットのように優れものというか、素晴らしきクラッチミート体験マシンに乗れるデモライドキャラバンは、5月19日(土)/20日(日)仙台(三井アウトレットパーク仙台港)、6月2日(土)/3日(日)広島(マリーナホップ)、6月16日(土)/17日(日)札幌(三井アウトレットパーク札幌北広島)で開催予定。
バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。