XL1200V Seventy-Two (セブンティーツー) に乗った!
スポーツスターのニューモデルが登場しましたよ! その名も XL1200V セブンティーツーです。XL1200X FORTY-EIGHT (フォーティーエイト) に続く、数字系ネーミング。フォーティーエイトといえば、まず思い浮かぶのが飛ぶ鳥を落とす勢いの AKB48 です……が、もちろんそうではありません。XL1200X の“48”はスポーツスターの代名詞ともいえるピーナッツタンクを初採用した 125cc 単気筒モデル「S-125」の年式、1948year に由来するものです。
早くも乗った XL1200V SeventyTwo。試乗レポートは2月23日アップ予定の試乗インプレッション 、そしてバージンハーレー Vol.13 の巻頭記事にてどうぞ。
あっ、このくだり、前回の「スポーツスターをタンクで選ぶ」でもまったく同じことを書きましたね。編集担当のジャージー田中に「青木さん、また同じネタ使ってる!(笑)」って突っ込まれるまで気づきませんでした。40歳を目前に記憶力が衰えてきているのでしょうか。たしかに AKB のメンバーは7人くらい顔と名前が一致するようになりましたが、SKE や SDN はまったく覚えられません。おニャンコクラブは今でもハッキリ覚えているんですけどね。
話しがだいぶ逸れたので、元に戻しましょう。
それじゃあ、今度の“72”ってなんでしょうね。元祖「XL スポーツスター」のデビューは 1957 年ですし、そのフレームのルーツである「モデル K」が登場したのは 1952 年。フィフティセブンでなければ、フィフティツーでもない、セブンティーツーとはいったい……?
ハーレーダビッドソンジャパンのリリースによれば、「今日のカスタムカルチャーに多大なる影響を与えた70年代のローライダーカルチャー発祥の地イーストロサンゼルスを走るルート72としても知られ、伝説的なクルージングコースであるホイッティア Blvd. とその時代に敬意を表して「 Seventy-Two 」と名付けられました。」とある。要するに「ルート72」という伝統のある道路があって、かつ’70 年代のカルチャーを想像させるネーミングってワケでしょうか。まぁ、意味なんてなんでもいいんです。「シックスティシックス」じゃイマイチですし「セブンティーツー」、たしかに響きがカッコイイですからね。
2月の上旬だったか日本導入発表( 2/8 )前に、US サイトでその存在を知りましたが、ネットでは一部で話題になっていて、「おっ、コレはカッコイイ!」となったわけです。早く実車が見たいと思っていた矢先、ありがたいことに、さっそく試乗させていただく機会を得まして、乗ってきました。燃料タンクはフォーティーエイトと同じ容量 7.9 リットルのピーナッツタンクで、やっぱりカッコイイですよね、これぞスポーツスターってカンジです。ファンが多いのもうなずけます。
容量7.9リットルのピーナッツタンクを採用。ビッグレッドフレークの車体色は手の込んだペイント。さらにブラックデニム、ビッグブルーパールをラインナップし、全3色から選べる。
車体色はビッグレッドフレークをはじめ、ブラックデニム、ビッグブルーパールが選べ全3色を設定。ビッグレッドフレークに関しては、手の込んだメタルフレークペイントが施されており、なんと割増しなしの同価格で販売するというのだから嬉しいかぎりです。発売は2月25日、車両本体価格は 136 万 8000 円。フォーティーエイトと同じですから、スポーツスターが欲しい人は、どちらを買うか大いに迷うでしょう。
エイプバーはナローでして、足を投げ出すポジションとのマッチングは、まさに’70S のチョッパー。グレイパウダーコートとクロームのコントラストが美しい輝きを放つ排気量 1202cc エボリューションエンジンは、鼓動感に満ちあふれ、シンプルなソロシートからビシビシ伝わってきます。
バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。