アメリカにそれほど興味の無い人でも「ハーレー」と「ルート66」という名前は知っているだろう。ルート66はかつてアメリカのメインストリートと呼ばれた道だ。イリノイ州シカゴからカリフォルニアのサンタモニカまで 2400 マイル、8つの州を越える。同名のテレビドラマを始め映画、小説にも数多く登場する。80年代に州間高速道路=インターステーツの整備が行われ、国道としてのルート66は廃線となる。その後、歴史的遺産として保存しようという運動が各地で起こる。現在では、ヒストリックルートとしてほぼ全線が保存され、世界各国から旅人が訪れる道となった。
ツアーは、ラスベガスからグランドキャニオンに抜ける途中、キングマンからセリグマン、ウイリアムズとルート66を走る。2400 マイルの中でも道は変化に富み、街は当時の面影を色濃く残している。その中でもハックベリーゼネラルストアは 50年代、60年代のクルマやガソリンポンプを店先に並べ、その時代にタイムスリップしたかのように錯覚しそうな店だ。店内にはスーベニアやアンティークグッズが並べられ、壁には世界中から訪ねてきた人達のネームカードや手紙が貼られている。アメリカの一番輝いていた時代そのままの空間。是非一度訪ねてみてはいかがだろうか?
ツーリングマガジン アウトライダー など二輪誌を中心に雑誌、広告等で活躍中のカメラマン。愛車は 2010年式 FLTRX ロードグライドカスタム。日本の古典芸能やアメリカインディアン等の文化から多大なる影響を受ける。バイクによる旅の写真や水中写真をライフワークとし、日本やアメリカ、ルート66などの風景を自らバイクで走って撮影するスタイル。「職業=旅人なんて書きたいけど、そこまで旅できていない」という。なぜか誌面に顔を出していること多し。