“BELL ON ROAD”、ここからはBELLのフルフェイスヘルメットの歴史について解説しよう。同メーカーがフルフェイスの開発に着手したのは1962年、BELL 500-TXやBELL SHORTYを販売していた頃。このときフルフェイスと言えば四輪用というイメージが一般的だったのだが、他メーカーとの競争が始まったことで二輪業界へのフルフェイス導入は必然でもあった。
長い研究期間をかけて1967年、ついにプロトタイプが完成。当時の四輪用フルフェイスは視界があまり確保されていない設計だったため、目視の頻度が高い二輪用という点で視野を広くするデザインとなった。アメリカ最大のモーターレース「INDY 500」で使用され、プロのバイクレーサーにも愛用されることとなる。
それにより認知度は一気に高まり、市販用モデルとして「BELL STAR」が登場。その後「BELL STAR 120」というさらに視野を広げた新しいモデルや、1970年代後半に1年間だけ販売された「XF-GP」という、ドラッグレース専用のモデルも。時代の流れとともに二輪用フルフェイスはスタンダードな存在となってきた。
BELL 最初のオンロード系フルフェイスヘルメット。初期モデルは目出し部分が極端に狭く、後継モデルのBELL STAR 120 でこの点が改善されることとなる。カラーチャートはホワイトで、オプションカラーにオレンジ。プラスチック製のフリップアップシールドが付属。最初期モデルの当時価格は 10.50 ドルで、後期モデルは 59.95 ドルだった。サイズチャートは 6 3/8~7 7/8。
※1970年代前半の1ドルあたりの平均相場は約300円
今日のフルフェイスヘルメットの基本になったモデル。目出し部分が 120 度開いていることがこの「120」というネーミングの由来。広い視野を確保できることが最大の特徴。純正 240 バイザーとスクリーン。サイズチャートは 6 3/8~7 7/8。当時の価格は 59.95ドル。
※1970年代前半の1ドルあたりの平均相場は約300円
同じ 120 モデルのオプションカラーとして設定されていたインターナショナルオレンジ。個体数はホワイトよりも少ない。純正 540 バイザーとスクリーン付き。
実は存在自体が一般的にあまり知られていない、個体数の少ないブラック。希少性という点で言えば今なお人気が高い。この他にブルーも存在する。
BELL STAR の安全性をより強化したニューモデル。別体でナックパッドが付いており、高速域での走行時でもヘルメットがズレないように配慮された設計となっている。基本的にホワイトがベースなのだが、写真のものはオプションカラーのブラックバージョン。このほかイエローがある。
I am hard-boild “child” !!
Don’t sleep!
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