遅まきながら…あけましておめでとうございます☆
年が明け、いよいよ冬らしい気候になってきましたね。ジョン(注:愛車スポーツスターの名前)に乗り出して、初めて迎える新年です。ライダーのみなさんから、ちらほら聞く『日の出ツーリング』や『初乗り』なんていう言葉に触発され、私も年明け初乗りにチャレンジしてみようと思い立ちました! なんて分かりやすい…笑。そこで編集部の方にどこか良い所はないかと相談してみたのですが、大阪にはオモシロスポットがたくさんあるとのこと! これは行ってみなければと即、大阪行きを決意したのです。しかし。大阪へは買い物や遊びでよく行くのですが、バイクで足を踏み入れたことはありません…。滋賀には存在しない4車線の道路や、1方通行の大通りにどうもビビッてしまって(笑)。路駐も半端ないですし、タクシーは強引ですし…(偏見でしょうか・笑)。なんせ、一人ではどうも勇気が出ず、結局いつもJRさんのお世話になっていました。だからこそ、この機会にバイクで大阪デビューを果たし「都会恐怖症(?)を克服するのだっ☆☆」と意気込んでいたのです。ところが…。
ピッカン晴れの朝、やる気満々でエンジンを掛けようとすると…掛かりません。何度やっても…掛かりません! パニックになって編集のTさんに電話をすると「バッテリー上がりでしょ? 日ごろの行いが悪いからそうなっちゃうんだよ」と、厳しい一言。笑いごとではありませんっっ。どうしよう…。でも、どうしようもありません。仕方なく今回は、開き直っていつも通り(笑)JRさんのお世話になることにしました。編集部の方とタンデムで走ってもらうことに(こんなことで良いんでしょうか…)。待ち合わせの某駅に着くと、編集部の方が鬼の形相で仁王立ちしています(泣)。当たり前ですよね、ははは。でもまあ、過ぎたことを振り返ってはいけません。気を取り直し、まずは腹ごしらえに(なんだか私、いつも腹ごしらえしてますねぇ・笑)。大阪のハーレー乗りに有名な 『THE PANHEAD’S HEAVEN SALOON』 へと向かいます。レッツ、ゴー☆
パンヘッドヘブンズサロンは、中央大通りを入った商店街の中にあります。お店の前にはハーレーがちらほら。私たちが到着すると、大阪風のナイスなダミ声のマスターがニコニコしながら出迎えてくれました。初対面の私にも気さくに話してくれて、なんだかとてもHappyな気分です。お店に入るとまず目に入るのが、入り口横にドカンッと置かれたハーレー。初めてお目にかかるルックスのハーレーです。聞いた話によると旧くて貴重なハーレーなんだとか。バネ(?)で支えられた迫力満点のシートに、私の目は釘付けでした。自転車のサドルの超でっかい版といった感じです。横にぴょこっと出たラッパのホーンが可愛い☆ どんな乗り心地なんでしょうね~。死ぬまでに1度くらいは乗ってみたいものです。
バイクに見とれている私を横目に、編集部の方がマスターとコソコソ話していました。なんだか嫌な予感…。しばらく寛いでいた私の前に突然やってきたのは、なんと5インチ(12センチくらい?)という脅威のハンバーガー! ふと顔を上げると、編集部の方が「食えっ!」と言う目で私を見ていました…。「食べなきゃ、怒られる!」。もう食べるしかありません。しかしながら、コレはどうやって食べれば良いんでしょうか。持ち上げてはみたものの、軽く私の顔程はあります。「でもハンバーガーだしなぁ。かぶりつくしかないよね…」と、バンズを上からパンパン叩いてカサを低くしてから、意を決しガブッと一口! 「…んん、美味し~い♪」。口の回りがソースだらけになりましたが、かぶりついて大正解! バーベキューソースがたっぷりかかったハンバーグは食べ応え抜群です。それもそのはず、なんとお肉の厚さは約3cm! アゴが外れそうです。でも、美味しいから大きな口でがんばりますよ。手も口のまわりも、ついでにテーブルクロスもソースだらけですが、ま、良いんです。だって~美味しいんですも~ん。これで、フライドポテトとオニオンリングとポテトサラダが付いて800円ですって☆ このボリュームでこのお値段! おなかを空かしたライダーにはオススメですっ☆☆ 女性ライダーの方は、お手伝いしてくれる食いしん坊を一緒に連れて行くことをお勧めします。あはは。
バイカーコーヒー(おかわり自由で400円のおいしいコーヒーです☆)でまったりし、テンションが上がってきたところで、次は近くにあるバイク屋さんに向かいます! 次にお邪魔したのは「トランプ」というハーレーのカスタムのお店。オリジナルのパーツなんかも扱っている有名なお店です。来る前から私が名前を知っていたくらいですからね。
「ココだよ! 降りろ!」と、編集部の方が停まった先を見て驚きです。看板がない。ロゴもない。あるのはハーレーだけ! 一瞬、見過ごしてしまいそうな外観のお店です。中をのぞくと、バイク屋さんらしからぬオシャレな店内にバイク屋さんらしからぬ風貌のオーナーの長岡さんが! 堀江(大阪の表参道みたいなところです)の服屋さんチックですね。店は2階建てになっていて、2階には大きなソファーがドンと置かれたギャラリーチックなスペース。「この建物はねぇ、昭和の初め頃に建てられたものなんだよ」と、長岡さん。空間作りに並々ならぬこだわりが見えます。天井には大きなルーフファン、壁際にはヘルメットやタイヤが整然と並んでいます。もちろん、バイクにもこだわりがタップリ。1階にズラッと並ぶハーレーはどれもスマートな雰囲気♪ 全体的にコンパクトにまとまったハーレーが多いようです(合ってますよね?)。以前グローリーホールさんで見た棒型スイッチも発見。ちっちゃいスイッチはカワイイですね。店内を一通り見学した後は、大きなソファーに座ってバイクや建物の話を店長さんがして下さいました☆ バイクの話も面白かったのですが、建物の話が個人的にスゴクおもしろかったですよ(バイク全く関係ないや~ん・笑)。ま、私はイチオウ2級建築士ですから…長岡さんの方が詳しそうですけれど…。
話は尽きなかったのですが、この日はもう1件寄る場所があったので、話しもソコソコに出発です。最後の目的地は、「トランプ」から1時間くらいのところにあるバイカーズカフェ「ココペリ」。大阪からここに向かうには生駒山(関東でいう箱根みたいなところかな?)を越えて行かなければいけません。山に入るまでの道は大阪らしい車線数の多い道路で、ビューンと走る編集の方のリアシートで私はヒヤヒヤしながら前を覗いていました。都会の道は、自分で運転して慣れるのが1番なんでしょうね。しばらく走っていても、タンデムじゃ全然道に慣れることが出来ず怖かったです(泣)。ビクビクしながら1時間くらい走ると、目の前に低い山が見えてきました。これが生駒山かぁ…。大阪で山が見られるなんて想像もしていませんでしたよっ。小さな山なので山超えはスグなのですが、それでも頂上付近からは大阪の景色が一面に見渡せます。なかなかのレアな景色に少し興奮しちゃいました☆ 大阪の街を歩いていると、汚いなぁとよく思うのですが、遠くから見ると意外に綺麗です(大阪の人に失礼かな、すいません)。
山を越え街に入るとすぐに「ココペリ」が見えました。お店の前では、かわいいヨークシャテリアが私たちを迎えてくれます。建物もこじんまりとしていて可愛らしい雰囲気♪ 中に入りホッと一息ついていると、マスターの奥さんのYUさんがお湯の入ったカップを運んきてくれました。「これで冷えた手を温めてね♪」…なるほど! こんなサービスは初めてです☆なんだか感激しちゃいました。これは、ライダーさん限定のサービスなんだそうです。さすが、マスターのJINさんと奥さんのYUさんは夫婦でハーレー乗りだけあって、訪れるライダーの気持ちを良く分かっています! 手先がすぐにポカポカしてきて、体が一気に回復する感じでした。店内はバイク関係の物で一杯です。中でも目についたのは、奥のボード一面に貼られたライダーの写真! ハーレーに限らずエイプやスクーターなど、あらゆるバイクがあります。「うちは、ハーレー意外のライダーさんも多いんです」とYUさん。いろんな地域の方がここを目当てに来られるそうです。確かに、JINさんもYUさんもとても楽しい方で、お店もホンワカした雰囲気☆ みんながここに来たくなる気持ちがよく分かります。私も居心地が良すぎてついつい長居してしまいました。
帰りは再び山を越え、大阪駅までタンデムです。夜の生駒山からの景色はすごかったですよ! ほんの2、3時間前に通ったはずなのに、日が暮れただけで景色がガラリと変わります。神戸の夜景は有名ですが、大阪も負けないくらい綺麗! 「さすが都会」といった感じです。たまには夜景を見るのも良いものですね♪ あ、でも夜の都会の大通りをタンデムするのは怖かったです…はぁ。今回は、私の失態で(笑)タンデムになってしまいましたが、残りの冬の間にジョンに乗ってあと何回かは遠出したいですね。あったかい食べ物でも探して出掛けてみようかな…? 冬は寒いから、夏以上に目的地への期待が膨らんでワクワクするんですよね~♪ とりあえずはバッテリーを復活させ、ジョンをいたわってやらねば!! まずはコマメに乗ることからがんばりま~す(前回の訓練、役に立ってないですね…)。
22歳。2級建築士の資格を持ち、将来は建築家を目指すがんばり屋。デグナーのカタログモデルを務めたことがきっかけでハーレーに出会う。原付からいきなりスポーツスター乗りに。ハーレーはまだまだ勉強中の身だけれど、成長が楽しみな女のコ。愛車はXL1200S(愛称ジョン)。