第9回となりましたメンテナンスコラム。1ヶ月のブランクを経て、どのツラ下げて登場するのかと思いきや、割りと爽やかにこっそり再開しようと企む芦田は敵か味方か!? 今回もファンタスティックでメカニカルな講座をどうぞご覧になっていってくださいまし!
6ヶ月点検でご入庫のこの車両、6ヶ月点検時はタイヤの点検はもちろん該当項目でございます。いつもどおりにタイヤの溝確認と異物が無いか確認作業を行っておりますと…。きました、ネジネジ君がニョキッと出ました! こいつが例によってパンクって奴ですかい? ダンナさん!?
地上に中空車輪が接地している限り、避けて通れないのがこのパンクですが、人類は永遠にこの難敵と戦っていかなければならないのでしょうか? パンクしないタイヤを量販できれば億万長者だと常々思って参りましたが、未だそんなすげぇタイヤは市販されていませんね(開発研究はされているようですが…)。そんな憎いパンクについて、「大丈夫だろう」と思ってそのまま放置が最も危険なパターン! 出先で立ち往生なんてことも…!
かつてアメリカでメカニック修行をしていた際、パンクした車両に乗られていたお客様に今回のような修理を提案したことがあるのですが、その方は「トンでもねぇ、恐いから交換してくれ」とおっしゃられました。日米の経済的感覚差か、安全性への感覚の差か、未だによく分かりませんが、「出来ることならばタイヤ交換の方が良い」ということは誰しも分かっていることだと思います。ただ、今までの経験でパンク修理で失敗したことはありませんので、藪から棒に交換をお勧めできない私です。さて、皆さんはどう思われますか? 交換か、修理か?
広畑日産自動車・H-D事業部で経験を積み、25歳のときに「アメリカのディーラーに勤めたい」と単身渡米。アリゾナ、ラスベガスと約2年間におよぶディーラー勤務を経て帰国。現在はH-Dシティ中野店でメカニック主任として活躍中。V-RODでドラッグレースに興じるなど、幅広いハーレーライフの楽しみ方を知っている。