皆様こんにちは、メカニック芦田です! 早くも2回目を迎えてしまいましたこのうさんくさいメンテナンスコラムですが、当の本人は実に大真面目に書いております! 生きていく上であんまり役に立たないものではありますが、されど! ことバイクに乗る上で役に立っちゃうこの知識! ひとつでも身に付けておけば自身のハーレーライフがよりよいものとなるでしょう。さぁ今回も張り切っていきましょう!!
「数ヶ月前にバッテリー交換したばかりなのに、バッテリーが上がってしまった。漏電してるのか、ただの放電なのか分からないので診てください」とのご依頼。保証期間は適応できず、異常か正常か、判断を慎重に行いたい。もしかして…ただのモヤシバッテリーじゃないのか!?
スターターがエンジンを回転させる動力は、バッテリーに蓄電された電気エネルギーから生まれるもので、これを使用してスターターを回転・運動させます。この際にクランキング(クランクが回転すること)しないことが今回の問題点なのですが、原因としてかなり多くの原因が想定されます。もし本当にバッテリーが原因だとしたら、なぜ電気が蓄電されていないのかを適切に断せねばなりませぬ! 誤った入り口を選んでしまうと、途方もない迷路に迷い込んでしまうのです。皆さんも愛車のこういった現象には注意してみてください。「転ばぬ先の何とやら」ですよ。
バッテリー交換する際、気を付けていただきたい点はたくさんあります。H-D純正のMFバッテリーの端子ボルトには3世代ありまして、1世か3世を使うのをオススメします。2世は食い付きがいいのですが、端子が付いて回るのがちょっと面倒です。そしてバッテリートレーにしっかり収まっているかといったところもチェックポイント。余計な振動はバッテリーの故障原因にもなりますからね。それでも不調があるようならば、正規ディーラーでの診断が必要です。保証期間内のバッテリー異常なら、その方がお得ですからね。
広畑日産自動車・H-D事業部で経験を積み、25歳のときに「アメリカのディーラーに勤めたい」と単身渡米。アリゾナ、ラスベガスと約2年間におよぶディーラー勤務を経て帰国。現在はH-Dシティ中野店でメカニック主任として活躍中。V-RODでドラッグレースに興じるなど、幅広いハーレーライフの楽しみ方を知っている。