2013年7月、神戸で開催された8th Annual NEW ORDER CHOPPER SHOWにて、僭越ながらVIRGIN HARLEY.com Pickを贈らせていただいたカスタムハーレーがこのスポーツスター、通称『SUPER RECORD II 』である。
手がけたのは、東京・調布に居を構えるカスタムショップ BLACK CHROME BIKE WORKSのビルダー 松本悌一氏。この『SUPER RECORD』は同ショップが提案するコンセプトモデルの第2弾で、初代のフォルムを受け継ぎながらもブラッシュアップされている。
初代から続く同スタイルのカスタムコンセプトは『カフェレーサー&チョッパー』。世界最速記録を狙って世界中からスピード狂が集うアメリカのボンネビル・ソルトフラッツでのスピードアタックをイメージ、さらに独自の解釈を取り入れたビルダー松本氏ならではのスタイルで、前後ともローダウンさせてロー&ロングを実現。さらに、シャープなフューエルタンクとのマッチングが絶妙なワンオフのシートカウルは初代にはなかったグレードアップ パーツである。
こうしたスタイルのカスタムを目指すビルダーは数多いるが、特筆すべきはラバーマウント スポーツスターで手がけたという事実だ。2004年にフレームをはじめベーシックな部分が大幅に変更したことで、「カスタムしづらい」と世のビルダーに敬遠されがちなラバーマウントだが、「カスタムビルダーとしての挑戦」と松本氏が自身の哲学と技術の粋を詰め込んだのがこのSUPER RECORDなのだ。徹底的にコンパクトさを追求したこの一台、特に驚くほどの細さを実現したリアエンドのビューワーは素晴らしいのひとことである。
永年ビルダーとして新旧ハーレーのカスタムを手がけてきた松本氏だからこそのポイントが多く点在するSUPER RECORD II 。現行スポーツスターのさらなる可能性を感じさせてくれたスキのないこの一台を広く知ってもらいたい――。そんな想いから、VIRGIN HARLEY.com Pickをお贈りさせていただいた。
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