スポーツスターを土台に
再現された伝説のモデル
スタージスとは、1980年に発表された FXB スタージスのことである。まだショベルヘッドの時代、ハーレーが AMF 傘下から離れる同時期に現れた記念すべきモデルであり、エボリューション時代の1990年にも一度復活している。
特徴は、FX モデルをベースに全体をブラックアウトしたカラーリングに変更。オレンジのマークやホイールストライプが印象的なモデルで、当時から人気が高く現存するノーマル車にはプレミアムがつくほどだ。
本来ビッグツインであるスタージスだが、レインボーではスポーツスターをベースにそのレプリカを制作した。理由は、全体のシルエットが現代のスポーツスターで製作したほうがより印象的なイメージになるということ。具体的に言うと、現行モデルの FX 系は車体の剛性アップが図られ、フレームやフロントフォークが太い設計となっている。そこでショベル当時の少し華奢で繊細なイメージを追及するには、現行モデルの中ではスポーツスターの 883R をベースとするのが最適と考えたのである。
まずカスタムで着手したのは、スピードメーターの移設。なんとレインボーは、ワンオフでガソリンタンクに装着できるメーターナセルを制作してしまった。そして最も特徴のあるホイールのオレンジラインは、テープではなくオリジナルと同じへこみ加工を施し、その中をオレンジに塗装。これもまたワンオフ製作である。当時のシルエットを再現するシートもまた製作。これは今後量産する予定もあるというから、楽しみだ。
シャープなシルエットは、まさしくあのスタージス。見事なレプリカ完成だ。
左側から見ると、さらにそのレプリカ度合いが強調されるようである。フロント19インチ/リア16インチという、以前は普遍的なホイールサイズを現在でも踏襲している数少ないモデルがこの 883R。しかもエンジンもブラックなのだ。そこに着目した傑作モデルである。
カスタムの詳細をチェック!
ハンドルバーはライザーを介したドラッグバー。やはりこのスタイルが一番似会う。
ステアリングステムに装着されているカバーは、既製品をペイントして当時の雰囲気を表現する。
ホイールはノーマルながら、オレンジラインはテープではなく、へこみ加工を施した上の塗装として本格的に仕上げている。
エンジンはノーマルでブラックデニム塗装。これが 883R を素材として選ぶ決め手になった。
ライザーもブラック塗装されたものを選ぶことで、外観が引き締まっている。
ワンオフ製作したメーターナセルの下にはガソリンタンクキャップがある。取り外しは簡単である。
ガソリンタンクに装着されたメーターナセルはまったく違和感がない。
ガソリンタンクはノーマル。大きさ的には当時のノーマルタンクと同じぐらいの容量なのだ。
スタージスの文字はそのままレプリカとして書き込んだもの。ロゴの大きさはガソリンタンクに合わせてあるのだ。
シートもワンオフ製作だが、現在単品販売も検討中。
リアサスペンションは XL1200N ナイトスターのものに換装。
ローダウンされたリア回りとなっている。
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