「和」のテイストを入れたレーサー風カスタムをコンセプトに、サティスファクションが製作した83FLH。
代表の山口ケイジはかつて、YAMAHA FZRを駆り地方選手権に出場。A級ライセンスホルダーの彼は、チョッパーに傾倒する傍ら手掛けるマシンのどこかにレーサーのスパイスを取り入れている。
VLフォークにセパレートハンドルを装着したフロント周りに、前後19/16インチからなるベースフォーム。オイルタンクは上から見た際、シートレールの外に出ないよう幅を詰め、ツライチで合わせられる。配線は、シート下にジャンクションブロックを使い布巻き処理。そしてレーサーをイメージし、リアキャリパーのトルクロッドはあえてフレームの下ではなく上にマウントされる。
九州でその名を馳せるサティスファクション。見るほどに新たな発見があるディテイルからは、ビルダーの几帳面な性格と、レーサーへの造詣が伺える。