ダイナフアミリーの中で、ひときわ異彩を放つメーカーカスタムとも言えるモデル。それがこのファットボブである。その造形は、デュアルヘッドライトや専用設定のエキゾーストマフラー、そして前後16インチのファットなタイヤ装着と、今までのハーレーには見かけなかったデザインワークが採用されているエポックメイキングなモデルとも言える。
ハーレーダビッドソン名古屋は、センスの良いライトカスタムが得意だが、この特徴あるモデルをベースとして、さらに個性的なシルエットを作りだした。デザインソースは、マスタングやACコブラなどのアメ車だろうか。ガソリンタンクを大幅に加工して、マッスルカーのイメージをこのファットボブに注ぎ込んだのだ。タンクの加工と共に着手したのは、車体のカラーリング。ブラックを基本にして、重厚なイメージへと変化させているのだ。
ノーマルでも個性的だったハンドルバーは、大きく手前に引き込んだ形状として、自由で奔放なライディングイメージを強調。このファットボブが持っている男性的な個性をより強調させた。似合うシチュエーションは、やはり都会だろう。そんな空気が漂う1台だ。