FXDFの特徴を生かした
斬新なカスタムスタイル
カスタムの方向性を決定づけるのに、そのベース車両の選び方は、とても大きなファクターを持っている。ノーマルの良さを残しつつ、さまざまなパーツで個性を演出することがカスタムの醍醐味だが、ゼンスの良いビルダーの目は、思わぬ方向性へとカスタムプランを導くことがあるようだ。
この鮮やかなハーレーを見て、ベースモデルが FXDF ダイナ・ファットボブ だと気付く人はほとんどいないのではないだろうか。一 見すると、ベースは FXDWG ダイナ・ワイドグライドかと思うのである。しかし、良く見れば特徴的な2in1in2マフラーや、ブラックデニム塗装のエンジンなどで、ベースモデルを特定することができる。
ハーレーダビッドソン レインボーは、これまでもさまざまなコンプリートカスタムを手掛けていて、このモデルもそんな1台だったものをベースに、オーナーの斎藤さんが、細かいカスタムを注文追加して完成させたものである。
もっとも目を引くのは鮮やかなカラーリングとホイールの選択だろう。元々、ダイナ ファットボブは、名前のとおりファットな外観が特徴で、フロントホイールには極太タイヤを履いた19インチのディッシュタイプが装着されている。それを21インチ化することで、一気に軽快感がアップした。元々メーカーカスタムとも言うべきベースモデルをトラディショナルなスタイルに戻したようなカスタムで、その着眼点には驚きを隠せない。一見ワイドグライドに見えるが、フットペグはミッドコントロールで乗りやすく、取り回しも楽なのだ。
コンプリートカスタムとしてはネイキッドの状態。そこに斎藤さんは、小振りなフロントカウルとチンスポイラーを追加し、細かいボルト類の変更など、細部に渡るモディファイを加えて、より個性的な1台を完成させたのである。
カスタムの詳細をチェック!
細かいボルトもメッキされたものに変更。見えにくい場所でも手ぬかりなく交換している。
フロントフォークはノーマルを使用して全長を少しカットする。ダウンチューブは本来ブラックだが、メッキに変更。
小振りなカウルとして、純正のヘッドライトバイザープライムを同じカラーリングに。ロゴが斜めになっていることが特徴。
スピードメーター周りにはフェイクダイヤモンドでゴージャスに演出。
ウインカーはフォークのインナーチューブに移設。レンズはスモーク。
フルカバードタイプのリヤショックはノーマル。合わせてベルトカバーもメッキに。
チンスポイラーにもカラーリングを施し、レギュレーターの外観にもこだわる。
インジケーターもスムージング。発光ダイオードの青い光でガソリン残量を表示。
ブラックデニム塗装のエンジンにメッキパーツを施してドレスアップ。
ホイールは6本スポークの21インチ。シングルディスク化して軽快感を強調する。これがカスタムの方向性を決定づけた。
ガソリンタンクはノーマルをベースにフレイム塗装を施す。タンクキャップはスムージングしている。
ハンドルグリップやスイッチ、スイッチボックスにもこだわりが感じられる。色調のコントラストが高級なイメージだ。
ハンドルはライズアップしてドラッグバーを装着。
ハーレーダビッドソンの文字は、金箔を用いて製作されたもの。見る角度によって輝きが変化する。
テールカウルも同様の塗装を施し、全体のカラーリングを引き締める。テールライトはブラックアウトされている。
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