さて、今回からはストリートでのファッションチェックを行ってみたいと思います。
ライダーのみなさんがどんなスタイルでバイクに乗っているのか、気になる人も多いでしょう? もちろん単に紹介するだけではなく、私がプロの目線からアドバイスもいたします。普段、街でライダーを見ていて「こうしたらもっとオシャレなのにな、もったいないな」なんて思うことがあります。このコーナーを読んで、みなさんのファッションスタイルの参考になればと思います。
Jayさん(43)/会社員Harley-Davidson FXST
ご自身の体型に合ったサイズ選びがお見事。シャツの着丈とベルトのゴツ系バックルの“チラ見せ”がいいですね。コテコテなハーレー・ファッションでなく、ストリートでも違和感がないようにコーディネイトされて、オヤジでも“無理っぽさ”を感じさせないですね。当ファッション講座で以前からオススメしている、乱れた髪をカバーできるCap使いも○
安井 飛鳥さん(22)/学生 KTM
学生でKTMですか~。私の学生時代では想像さえできません…羨ましい。さてファッションについて。体型にあったサイズが完璧。ポロシャツの丈は短めで、ベルトの“チラ見せ”も○ 敢えて言うなら全体の色調が地味になったのが残念です。ブラックのアウターにはインナーに、同系色の派手目なプリントTシャツや逆にヴィヴィットカラーを入れると、オシャレ度がUP。
碓井 純さん(40)/会社員 Harley-Davidson FXDL
シンプルな着こなしですが、実はネックレス、リスト・ウォッチ、バングル、リングなど小物使いが上手い。うまく”ちょいワイルド系”が出てます。無理に“がんばっちゃってる”感がなく、自然な感じも○ 惜しいのは、Tシャツの着丈。長すぎ! これじゃウエスト部分が寂しいです。ヘアが、ヘルメットでペタンコなのも残念。短髪で無い限り、ビーニやキャップを!
平野 高伸さん(36)/会社員 Harley-Davidson FLSTF
シャツが大きすぎ。身幅が大きいと走行中にシャツが“バタつきます。着丈も長すぎです。ウエストがポイントのデニムが隠れてしまっています。着丈の短いトップスとのコーディネイトがオススメ。シャツに対してインナーTシャツのカラーが暗く、全身のカラーバランスが地味なのもマイナス。差し色で、ヴィヴィットカラーを合わせるとオシャレ度UP。
土佐林 寛さん(40)/大工 Triumph DAYTONA
1点1点のアイテムセレクトは良いのですが、小柄な方なのにサイズが大きすぎます。また、ローライズのボトムにも関わらず、ベルト位置がウエスト位置に。このあたりのサイジングが厳しいですね。最後に乱れたヘアをカバーしているバンダナがイケてないですね。バンダナはアリと思うライダーも多いかもしれませんが、街でこのスタイルは違和感がありますよ…。
川端 誠司さん(31)/会社員 BMW Motorrad R1200ST
ライダーに多い“ダボッ”としたシルエットでなく、タイトシルエットが、モード感を演出。惜しいのは、ノーカラーのジャケットに今季の人気のポロシャツを合わせたこと。襟が邪魔して、首周りが重いですね。難しいコーディネイトに挑戦してますが、無難にVやクルーネックがオススメです。スッキリしてスタイルも良く見えます。
1966年生まれ。大手アパレル会社の企画生産部門に所属していた経験を持ち、独創的なデザインが魅力の商品開発に携わっていた。2000年に新しいチャレンジと、某ラーメン店を立ち上げ、行列ができる店としてメディアの注目を集める存在に。その後、再びアパレル業界への参戦を決意、「Devil Arrow」を開店、現在に至る。愛車はハーレー・スポーツスターXL1200R。
国内外を問わず、常に旬の上質なカジュアルブランドを揃え、流行を意識しながらも決して流行だけを追いかけないこだわりのセレクトアイテムを揃えるショップ。店主がバイク乗りであることから、その乗り方を意識した洋服選びをしている稀有な存在と言える。
【現在、店舗休業中にてウェブサイトのみで営業中】