VIRGIN HARLEY |  第8回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 ハーレーダビッドソンブースレポートトピックス

第8回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 ハーレーダビッドソンブースレポート

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120周年を迎えたトップブランド
『ハーレーダビッドソン』の最新モデル陣

大磯ロングビーチ駐車場にて2023年4月12日(水)~13日(木)の2日間に渡り第8回JAIA輸入車二輪車試乗会・展示会が開催された。

日本国内で輸入販売されている世界各国のバイクブランドが一堂に会し、最新のモデルを試乗することができるイベントだ。残念ながら一般ユーザーに向けて行われるものではなく、ウェブ媒体や雑誌などメディア関係者を対象としたイベントとなっている。ただモーターサイクルジャーナリストをはじめとしたバイクのプロフェッショナルと言えども、これほどの数の最新モデルに一気に試乗できる機会というのはまずないこともあり、毎回多くの参加者が訪れている。

様々なメーカーのブースが建ち並ぶ会場の中から、ハーレーダビッドソンをピックアップし、その様子を紹介するとともに、2023モデル大幅に手が加えられて登場したブレイクアウト117のショートインプレッションをお伝えする。

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ハーレーダビッドソン初のアドベンチャーモデルとして注目を浴びたパンアメリカ1250/Sも登場から2年が経過し、その存在も広く知れ渡った。それでも個性的なスタイリングは目を奪われるものがある。フルケース仕様となればなおさらだ。パンアメリカでラリーを楽しむオーナーもいるぞ!

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2022ミッドイヤーモデルとして登場し、そのスタイリングから空冷スポーツスターの再来だと瞬く間に人気を博したナイトスター。2023モデルではナイトスターとナイトスターSの2モデル展開となった。写真は上位モデルにあたるナイトスターS。

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ウエストコーストシーンで人気の高い、クラブスタイル色を濃く打ち出したローライダーST。1986年に登場したFXRTを連想させるフロントフェアリングを持つスポーツバガーであり、現行モデルではトップを争う人気を誇る。

ブレイクアウト117 プチインプレッション

見た目通りの強烈なキャラクター
ゴリゴリのトルクに背中を蹴られる

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2023ハーレーラインナップにおいて、ヒーローモデルの一台として登場したブレイクアウト117。従来のブレイクアウト114ですら強烈な個性が与えられたモデルではあったのだが、ハーレー史上最大排気量のミルウォーキーエイト117エンジンの採用をはじめ、各部ブラッシュアップされることで、さらにパフォーマンスが引き上げられた。JAIA輸入車二輪車試乗会で、その最新のブレイクアウト117に触れた感触をお伝えしよう。

従来モデルからたびたび試乗テストを行ってきたブレイクアウトは、フロントに21インチ大径タイヤ、リアに240サイズのファットタイヤを踏襲しており、大きなスタイリング変更がなされていないものの、近づいてみると雰囲気が大きく違って見える。

そのことに関して第一に挙げられるのが、容量を40%以上拡大したボリューミーなフューエルタンクだ。跨ってみるとそれは特に感じられる。そしてハンドル位置が3/4インチ上方にセットされたことにより、上半身はややゆとりが与えられた。とはいえ走り出すと、アグレッシブなライディングポジションではあったが……。

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排気量が引き上げられたエンジンを始動し走り出す。大磯ロングビーチを出て、すぐに自動車専用道路の西湘バイパスに乗る。後続車を確認しながら流れに乗ろうとスロットルを開くと、まるで背中を蹴り飛ばされたかのような猛烈な加速を味わうことができた。思わず上腕三頭筋に力が入ってしまうが、そうすると車体のコントロールの自由度が低下するので、背筋、腹筋に力を入れつつ、流れをリードする。

湘南エリアの市街地、そしてワインディングを走らせる。前後タイヤサイズのタイヤバランスからも分かるように、いわゆる“立ちが強い”ディメンションではあるのだが、ハンドル位置の変更により、コーナーリング時のきっかけがつかみやすくなった分、寝かして曲がってゆくこともしやすくなっている。

2000回転も回せば心地よいクルーズを楽しめるトルクフルなエンジン、スロットルをワイドオープンすれば後ろにのけぞるような加速感との両立、さらには人の目を惹きつける魅力的なスタイリング。生まれ変わった新型ブレイクアウト117を手にするには、自身も磨き上げなければならないと感じさせてくれた。

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排気量1923ccのミルウォーキーエイト117 Vツインエンジン。168Nmもの強烈なトルクを発生させるが、トラクションコントロールなども備えているため、安心して扱うことができる。

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美しい切削加工に目を奪われるホイールに、130/60B21サイズの大径タイヤをセットする。ファットなリアタイヤとの組み合わせは立ちが強いものの、優れたシャシーにより、コーナーリングも楽しめる。

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シート高は665mmとされ、足つき性は良好である。燃料タンクの容量増大に伴い、シート前方の形状にも変更が加えられている。加速時にもしっかりと腰を落ち着かせることができる具合の良いシートだ。

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従来モデルとの違いは、パッと見たところほとんどわからないものの、ハンドルバーのセット位置は3/4インチ引き上げられている。走らせてみるとこれが乗りやすくなっている大きなポイントだと伝わってきた。

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燃料タンクの変更が施され、従来モデルと比べて40%も容量がアップしている。センターパネルが追加されていることもありスタイリングから受ける印象にも違いが伝わりやすい部分だ。

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ブレイクアウトのアイデンティティである異形丸型ヘッドライトケースに縦3連のプロジェクターライトは踏襲。なおテールウインカーは新しいタイプのものに変更されていた。

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迫力あるリアビューを演出する240/40R18という超ファットサイズのリアタイヤ。こんなに太いにも関わらず、寝かせて曲がることができるのは、トータルバランスが良く考えられていることに他ならない。

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