ヨコハマホットロッドカスタムショー(HCS)が帰ってきた! 去る2021年12月5日(日)、毎年恒例のパシフィコ横浜にて「第30回ヨコハマホットロッドカスタムショー2021」が開催された。昨年は新型コロナウイルスの影響で開催が見送られたHCSであるが、今年は最大限の感染予防対策を施した上でのショー開催となった。ショーの目玉である海外からのゲストは残念ながら今年は中止となったが、オフィシャルスポンサーとしてハーレーダビッドソンやBMWモトラッドがブースを出展し、ショーを盛り上げた。
イベント当日は絶好の天気に恵まれ、例年にも増して大勢のオーディエンスが入場待ちの長蛇の列をなしていたのが印象的であった。イベントオフィシャルの発表を待つ必要があるが、相当な来場者数を記録したと思われる。今回のHCSレポート第一弾ではカスタムマシンの紹介に加え、ライドインショーにピンストライプギャザリング、ベンダーブースのレポートをお届けしよう!
開場前のメインゲートの様子がコチラ。朝8時オープンとなっているが、7時過ぎにはご覧のように通路は人で埋め尽くされた。
ちなみに、上の写真で紹介したメインゲート前の通路の反対側もご覧の様子。千を超えるオーディエンスが長蛇の列をなしていた。ただし皆さんマスクを着用し、大声で騒ぐこともなく、大きな混乱は見られなかった。
朝8時、いよいよお待ちかねのゲートオープン! 次々とオーディエンスが会場に吸い込まれていく。
毎年、ゲートオープン直後に行われるライドインショーであるが、今年は朝10時からの開催となった。会場裏のバックヤードでは、ライドインに参加するマシン&ライダーが走行準備中。
ライドインショーのトップは、2019年のベストモーターサイクルを獲得したシュアショット代表の相川さんがアーリーショベルカスタムで登場!
続いての登場は、同じく2019年のベストオートモービルを受賞したDEUCE FACTORY& Andy’s Rod Worksの1932フォード モデルBロードスターがライドイン!
今回のHCSで発表された日本限定1,300台のスポーツスター フォーティーエイト ファイナルエディションが登場。ライダーはハーレーダビッドソンジャパンの野田社長!
フォーティーエイト ファイナルエディションに続き、ハーレーダビッドソンジャパンの田中さんが乗る新世代空冷モデルのスポーツスターSと、ホグホリックの横溝さんが乗る初代スポーツスターの1957年式XLスポーツスターがライドイン!
ラストはBMWモトラッドとムーンアイズのコラボマシン、R18クラシックが登場!
ここからはショーに出展されたカスタムマシンを紹介しよう。まずは広島県のSATOMARI MCが製作したショベルをピックアップ。均整の取れた美しいスタイリングに注目!
タイトなフューエルタンクにはスピードメーターをビルドイン。ハンドルはナロータイプのドラッグバー、シートはガンファイタータイプのタックロール、フロントバンクのマフラーの取り回しは必見!
シミズ製作所が展示したビューエルカスタム。フロントカウルは言わずもがな、 BMWのR100RSのカウリングをモディファイしたものだ。
YOSSY’Sが手掛けたアイアンカスタム。純正スタイルをリスペクトした軽快なマシンに仕上げられている。
今回のショーに4台のFXRを持ち込んだジョイライド。まずはコチラのFXR GT FATSOをご紹介。コンセプトはFXRの良さを生かしたグランドツーリング!
カーボン製フェアリングで軽量化を実現し、エンジンにはデルクロン製の腰下がEVO、腰上はツインカムというFATSOエンジンをベースに改良された120ciを搭載。オーリンズ正立フォークに前後18インチのグライド9Sが装着されている。
ジョイライドが手掛けたもう一台のグランドツーリングモデル、FXR GT TC。ツインカム88をベースにSEのCNCヘッドで97ciにボアアップが施されている。
こちらはチョッパースタイルのFXLRカスタム。EVOエンジンはエーデルブロックのヘッド&カムでチューニング済み!まさに快速ストリートカスタムである。
リボルトCCが製作したナックルチョッパー。全身にクロームを纏った美しきチョッパーである。
ツイステッド加工が施されたエンジンハンガーやキックペダルなど見所が尽きないエンジン回り。ハイマウントとされたピーナッツタンクにはシルバーのグラデーションが美しいカスタムペイント、マフラーの取り回しやステップ回り、ジョッキーシフトなど徹底的に作り込まれている。
京都のホットチョップが手掛けたロングフォークチョッパー。同店としては珍しいスタイルとなっている。
ブルーをベースとしたシンプルかつ美しいカスタムペイント。ゴールドのラインはブラシではなくゴールドリーフを使用。ライザーと一体型のハンドルバーの造形も非常に手が凝っている。フェンダーストラット、マフラーやステップなども丁寧に作り込まれている。
続いてヒデMCが製作したショベルカスタムをピックアップ。立ち気味のステムとシッシーバーで絶妙なバランスのスタイリングを構築しているツウな一台である。
スロッテッド加工が施された立ち気味のシッシーバーにボタン留めの三段シート、セミグロスのフューエルタンクはやや後方にマウントしバランス取りされている。シンプルなステップ回りにベルトガード、キャブにはファンネルが取り付けられたBキャブをチョイス。フレームはニッケルメッキ仕様。
MCフォースはシンプルなショベルチョッパーを展示。フリスコスタイルの定番チョッパーである。
ヒューモンガスCCが手掛けたEVOスポーツカスタム。フラットなベンチシートとタンクのカスタムペイントでストレートラインを表現している。全身を質感違いのクロでまとめあげたハイセンスな一台だ。
シンプルなタックロールタイプのベンチシートがこのマシンのスタイルを決定付けている。ワイドなプルバックバーはリラックスしたポジションを実現。リアショックにはレーシングブロスのエアショックを採用。ホイール&ブレーキディスクもブラックで統一されている。
2台のマシンを持ち込んだ愛媛県のグリーンMC。繊細なスプリングフォークが特徴的なショベルチョッパーとカチ上げハンドルのナックルボバーである。
5台のチョッパーを持ち込んだストゥープMCとEVILACTの合同ブース。マシンの展示の他、オリジナルアパレルなどのアイテムも販売された。
今期HCSのスポットライトカスタムは、「UNBELIEVABLE JAPANESE CHOPPERS」と題し、ドメステックカスタムが集められた。
スワロウテイルが手掛けたパンヘッドチョッパー。このマシンを眺めていると、もはや同店独自のスタイルが構築された感がある、と言えるのではないだろうか。
アルミのシートベースに取り付けられたコブラシートは同店の十八番となっている。リアフェンダー、フューエルタンクはアルミの叩き出し。プライマリーはチェーンのオープンタイプ、アルミのロッカーカバーにも注目していただきたい。
チェリーズカンパニーが製作したいホンダCB750Fベースのバトルホッパー。そう、このマシンは仮面ライダー BLACK SUNの愛機となっている。もちろん走行可能!
仮面ライダーのマスクをイメージしたミニカウルに、メーターなどの計器類が埋め込まれたメカメカしいフューエルタンク、シートはレーシーなボタン留めのタックロールタイプが取り付けられている。右下の写真は、製作サイドから手渡されたバトルホッパーのミニチュア版モックアップ。
カスタムショーには欠かせないコンパニオン。彼女たちの存在がショーに華を添える。
ベンダーブースでは、アーティストのロッキン・ジェリー・ビーン氏によるポスターの販売が行われ、購入者には直筆のサインが!
HCS毎年恒例のバンズxムーンアイズのコラボシューズが販売された。ブースには長蛇の列が!
販売されたモデルはERAとHALF CABの2モデル。購入者には、もれなくダイキャストカーがプレゼントされた!
会場のメイン通路にブースを構えたTOKYO INDIANS MC x Blue Ribbonのコラボブース。その正面には赤いフォークが特徴的なTOKYO INDIANS MC島さんの47インディアンチーフの他に、パンヘッドチョッパーが展示された。
TOKYO INDIANS MC x Blue Ribbonのコラボブースは会場一の大盛況で、コラボアイテムを手に入れるため、500人を超えるオーディエンスが列をなしていた。
こちらも大盛況であったムーンアイズのオフィシャルブース。レジ前はご覧のように長蛇の列が!
今回のHCSで特徴的だったのは、崎陽軒とムーンアイズのコラボ弁当が会場内で販売されたことだ。
こちらはA-syks&MANXMAN GARAGE&MMM PRODUCTSのコラボブース。A-syksはアイアンベースのシンプルなマシン、MANXMANはBSAスクランブラー、MMM PRODUCTSは新作のHoochie Coochie Tail Lightなどを持ち込んだ。
お馴染みのシャフトシルバーワークスもブースを出展。シャフトのシルバーアクセサリーはコアなファンが多い。ザ・ワールドのブースにはコアマシーンのトライアンフチョッパーも展示された。
HCSの人気コンテンツ、ピンストライプギャザリングもご覧のように大盛況!
ピンストライプギャザリングのレギュラーアーティストであるシェイキンは、この度お色直しを果たした愛機のデュオチョッパーを展示。その他、ケンザフラットトップ、M&K CUSTOM SIGNSもブースを出展。