H-D現行ラインナップにおいて、未だ人気ナンバーワンの座を死守するフォーティーエイト。「ラバーマウント用カスタムパーツが少ない」という嘆きの声も今や遠い昔の話で、このフォーティーエイト人気のおかげで、サードパーティによる新パーツが次々と開発されるようになった。スポーツスターのカスタムでは屈指の人気を誇る大阪のトランプでも一部の仕様が変更となった2014年式モデルを導入、「これまで温めていた」という代表 長岡 守さんのアイディアを取り入れたオリジナルパーツ満載のデモバイクを仕上げたのだ。
トランプが手がけるカスタムのコンセプトは、“ノーマルのスタイルを崩さないこと”。スポーツスターとしてのあるべきシルエットはそのままに、オートバイとして楽しむためのポイントをしっかりブラッシュアップさせてやり、最後にトランプ流のアレンジを加える。シルエット優先のショートコブラシートには乗り心地を考慮したゲルが仕込まれていたり、コックピット回りは日本人の手に馴染むミリ仕様のスピードバーに換え、さらにオリジナルのフォークスプリングとプリロードフォークアジャスターという組み合わせでライディングパフォーマンスを向上させる。実際に乗ってみると、ノーマルに残る鈍臭い部分はすべて取り除かれているのだ。
「“ここはこうカスタムしたら、面白く乗れるのにな”と思う部分を改善できるパーツが揃ってきたので、今回このフォーティーエイトを作ってみました。やっぱりオートバイとしての操作を楽しめてこそ、ですからね」
と満足げな表情で語る長岡さん。自身のネタ帳にはまだカスタムパーツ案があり、来年以降も新作をドロップしていく予定だという。トランプの動向から目が離せない。