オーナーのS.NさんはビューエルやVロッドを所有する生粋のハーレー系バイク乗り。「カッコよさで言えばビューエル、乗りやすさならVロッド。だけど、いずれもひとり乗り仕様で、妻と遠出をするためのバイクがほしくて、いろいろ検討した結果、ロードキングを選びました」と語る。購入したのは、前述の2台を手がけてくれている神奈川・鶴見の名ショップ 一国サイクルワークスだ。
主な使い道はタンデムでのツーリングで、「快適性とカッコよさをバランスよく持っている一台に仕上げたかった」とのこと。どんなスタイルにまとめるのがオーナーの好みなのかと思案しながらH-D純正パーツ&グッズ カタログ 2012年版をめくっていたところ、オーナーが「まさに理想の姿」というべきスタイルが掲載されており、その姿を目指してカスタムがスタート。
「快適性」という要素については、一国がもっとも得意とするところ。Domino(ドミノ)と呼ばれるパフォーマンスマシーンのホイールで前後を18インチ化し、リアサスをオーリンズに。同じくパフォーマンスマシーンのキャリパーに9.5インチ ローター、ミスミエンジニアリングのキャリパーサポートなどを換装するなど、足まわりだけでこれほどの内容にまとめるディーラーはそう多くあるまい。さすがと唸らされる一国サイクルワークスのカスタム ロードキングだ、申し分ないセッティングでフィニッシュされている。
「まだカスタムの途中段階。この次はエアクリーナーを換える予定です」と楽しげに語るオーナー。さらなる進化が楽しみな一台と言える。