中型二輪からステップアップする際、最初はヤマハ V-MAX に心を惹かれていたが、Vロッド ナイトロッドに目を奪われ、そして最終的には「XL1200Lに乗っている友人に影響されて」ナイトスターにたどり着いたという移り気なオーナーの area23 さん。2008年に登場して以来、高い人気を誇っていたこのナイトスター、この2013年に惜しまれながらもモデルラインナップから姿を消したが、今なお中古車市場では人気のモデルだと言う。
ノーマルのそれを見れば一目瞭然で、ダークな雰囲気をまとったローダウンモデルというスタイルは、近代的なナイトスターらしい個性を持ちつつも、そのシンプルさからどんなジャンルにもカスタムしていける幅広さを有している。
「コンセプトは“黒く、細く、低く”。新型と旧車を合わせたようなイメージを持っています」
というオーナーの弁にあるとおり、ナイトスター本来の良さを見せつつ、チョッパーライクなフォルムを違和感なく取り込んでいる。マウントアップしたフューエルタンク、ローランドサンズのハンドルバー、スピードメーター&コイルの移設、ナンバープレートのサイドマウントなど、すべてメーカー別のパーツながら、バランス良く組まれているのが好印象。また、あえてクロームパーツを採用することで黒い部分を引き立てるセンスもお見事。“必要にして十分”という言葉がぴったりハマる一台だ。