ベース車両が XL1200S とは分からないほどカスタムされつつも、オーナーのスタイルに合わせた仕様に進化したスポーツスターがこれだ。オーナーは、フリーマガジン ON THE ROAD MAGAZINE の発行人であるイラストレーターのガオ ニシカワ氏。各ハーレー誌などで「彼のイラストを見たことがある」という人も少なくないだろう。以前 (2007年) はアルミとレッドのツートンが眩いアメリカンなスタイルだったのが、一転ダーク&ワイルドな印象が強いスポーツスターとなった。
前回同様、EAST URBAN CUSTOM CYCLES のビルダー 遠山 康秀氏をアドバイザーとしてスタイリングからチェック、あくまでガオ氏の好みを活かす方向でまとめられていく。全体を印象づけているのが、グレーにパウダーコートされたホイールやエアクリーナーと、黒い車体のコントラスト。そこにオリジナルのピンストライプが入ることで、ブラックのボディペイントと相まって一層デザインが引き立つようにしている。
仕事を介してさまざまなカスタムを楽しんできた結果、たどり着いた“自分らしさ”という境地。これが最終型となるかどうかはオーナーのみぞ知るといったところ。改めて、スポーツスター カスタムの奥深さを感じ入った次第だ。