ハーレーダビッドソン現行ラインナップの中でも、その迫力あるドラッグスタイルで個性が特出しているFXBRS ブレイクアウト114。チョッパーやボバーといったファクトリーカスタムのマシンとは一線を画したスピードスターである。ここにドイツのパーツサプライヤー、サンダーバイクが手掛けたカスタムマシンがある。GP S “LE MANS”と名付けられたこちらのマシンは、ブレイクアウト114をベースにエンジンから足回り、エクステリアに至るまで徹底的に手が加えられている。
その心臓部にはスクリーミンイーグル ステージⅣ131ciキットが組み込まれており、排気量は2,147ccにスープアップ。後輪で123hp、最大トルクは178Nm@4,000rpmを発揮する。F23/R21インチの前後ホイールはサンダーバイクオリジナルのビレットホイールで、フロントブレーキキャリパーにはブレンボ製ラジアルモノブロックキャリパーをダブルで装備。フロントフォークには、トリプルツリー、クリップオンバーがセットになったオリジナルのFrontend Grand Prixが取り付けられている。スイングアームには同じくオリジナルの方持ちタイプを装着し、ホイールの存在感を強調している。
エクステリアにも注目していただきたい。エッジが効いたストレッチタンクとフロント&リアフェンダーはオリジナルのGP-Styleシリーズで統一。計算し尽くされた流れるようなラインが秀逸である。ブラック&ゴールドのカラーリングは、ロータスJPSのスキームにインスパイアされたもので、そのデザインや配色には現代的なアレンジが加えられている。究極のドラッグスターとも言えるGP S “LE MANS”。これがブレイクアウト114カスタムの最終形態だ。