新型コロナウイルス感染予防対策を徹底しこの秋に開催された「15th Annual NEW ORDER CHOPPER SHOW」
毎年夏に神戸で開催されているチョッパーフリークの祭典「ニューオーダーチョッパーショー」。今年は新型コロナウイルスの影響で、その開催が危ぶまれたのだが、夏の開催は見送り、政府のガイドラインに沿った新型コロナウイルス感染予防対策を徹底し、去る2020年10月25日(日)に第15回目となる「ニューオーダーチョッパーショー2020」が神戸国際展示場3号館で開催された。
入場時には来場者の手指の消毒と検温を行い、さらにマスクの着用も義務付け、その上で会場内では搬入口が終始開けられた状態で換気が促された。各地のカスタムショーやイベントが中止になるケースが多い中、バイク業界やハーレーを中心としたカスタムシーンの活性化を鑑みて、ショーの準備は慎重に進められた。その甲斐もあって、朝9時のゲートオープン前にはショーを待ちわびたフリークが長蛇の列をなし、このイベントの注目度の高さを表していた。
秋晴れの絶好のイベント日和に恵まれた当日の会場内には、関西地区を中心に全国から集まったカスタムマシンが神戸に集結。ベンダーブースは例年に比べ、若干少なかった印象であるが、至極のカスタムマシンを目当てに多くのオーディエンスが集まった。それではニューオーダーチョッパーショー最速レポート第一弾として、展示されたカスタムマシンを中心にまずは紹介しよう。
朝9時のゲートオープン前にも関わらず、会場の神戸国際展示場3号館から市民広場駅の前あたりまで入場を待つオーディエンスの列が続いた。
エントランスでは、新型コロナウイルス感染予防対策として入場前に受付スタッフによる手指の消毒が行われた。もちろんマスクは必須。
続いて非接触体温計を使っての検温も入場前に行われた。これにより、多少エントランス付近は混雑したが、大きな混乱には至らなかった。
開場後、場内はご覧のような状態に。みなさん、ニューオーダーチョッパーショーの開催を待ちわびていた様子であった。
会場内では握手やハグ、あと大きな声での会話は控えるようにとアナウンスされ、さらに新型コロナウイルス感染予防対策として搬入口を開け放し換気が促された。
ここからは、ニューオーダーチョッパーショーにエントリーを果たしたカスタムマシンを紹介しよう。まずは地元神戸のモトコムが製作したTCソフテイルカスタム。まるでアートのようなエクステリアに目を奪われる。
こちらは京都のGRATIAが持ち込んだEVOソフテイルのカスタムマシン。スプリングフォークにスポーツスタータンク、サイクルフェンダーを装着したスタンダードなマシンであるが、各部の作り込みで見応えを増している。
愛媛県からエントリーを果たしたA-Rahooが手掛けた4速ショベルカスタム。アイアンのフロントエンドをインストールし、リアはリジッドバーを装着。三段シートとリアフェンダーの作り込みにも注目!
こちらは福岡県から参加のKatsu Motorworksブース。ブラックを基調とした2台のEVOソフテイルを展示。
鳥取県のVoyageが持ち込んだマルボロマンカスタム。このスタイルに憧れてハーレーに乗り始めたという方も多いのでは……!?
アメリカよりバイクの買付けを行うBarnfindブースでは、シンプルなショベルチョッパーが展示された。FOR SALEのマシンであるが、この状態からカスタムすることも可能。
岡山県のBEARDが製作したEVOスポーツスターカスタム。ピーナッツタンクにTTシートカウルを合わせ、独自のスタイルを構築している。ドラッグレーサー風のマフラーもポイントだ。
同じくBEARDが手掛けたEVOスポーツスターカスタム。こちらはクリップオンバーにTTシートカウル、バックステップを装着したカフェレーサースタイルにフィニッシュ。
ホットチョップの主人が従えるアイアン2機掛けのドラッグレーサー。洒落や酔狂ではない本気のドラッグレーサーで、V.D.A.にて数々のトロフィーを獲得している。
午後になると会場はご覧のような状態で、密になり過ぎないほどよい盛況ぶり、といった感じであった。もちろん、みなさんマスク着用!
ニューオーダーチョッパーショーの名物、チョッパーガールによる撮影会。ここはちょっと密になり過ぎだったような……。
こちらはHOTBIKE JAPANブースの応援として駆けつけた、チーム蓮妃Queenの面々。バイクはカスタムワークスゾンのEVOフルカスタム!
そんなわけで、チーム蓮妃QueenはHOTBIKE JAPANを応援。なんとこの看板は蓮妃Queenのお手製!
こちらはニューオーダーチョッパーショー、もうひとつの名物である「ROPE ART SHOW」のキャストであるオネーさまをこっそり撮影。
ここからはベンダーブースの模様をご紹介。まずは何はなくともオフィシャルイベントTEEは外せないということで……。
カスタムショーの常連である名古屋のViSEブース。オリジナルアパレルは相変わらず大人気。
こちらもショーの常連、鎌倉のシャフトとアトリエチェリーのブース。今年はイベントのキャンセルが多く出展回数も少なくなっているので、このチャンスにぜひ!
続いてジャンクモーター、地元のアパレルショップ、NO name!、福岡県から参加のジンギーズ、さらにアメリカ発祥の水性ポマード「LAYRITE」ブースでは、カットサービスも!
会場外には飲食ブースが軒を連ね、秋晴れのイベント日和だったこともありこちらも盛況であった。
ファストフードや唐揚げ、ビールにソフトドリングなどでイベント気分を盛り上げる!
再び会場に戻り、カスタムマシンをご紹介。LUCKYS CYCLE SUPPLYのブースではM8のクラブカスタムにEVOベースのチョッパーが展示された。
怒涛のバガーカスタムを持ち込んだJ’s bagger custom。フロントタイヤはなんと40インチという超絶バガーの数々!
こちらは2台のトライクを持ち込んだMOTLEY CREWブース。この押しの強さはトライクモデルならではである。
東京からバイクのみの展示で参加したジョイライド。こちらは昨年のホットロッドカスタムショーでお披露目されたマグナショベル。妥協なく作り込まれた同店渾身のロングフォークチョッパーである。
同じくジョイライドが手掛けたTC FXRレーサー。MCFAJのロードレースに参戦しているリアルレーサーだ。
EVILACTとSTOOPの合同ブースには、パンヘッドとナックルカスタムが展示された。このリアルな雰囲気が最大の魅力である。
徹底的にクロームにこだわり製作されたショベルチョッパー。手掛けたのはアワードの常連、ラックモーターサイクルだ。過剰とも思えるクロームを、決して過度に感じさせない秘訣は、クロームとポリッシュのバランスにアリ。
同じくラックが持ち込んだアーリーショベルチョッパー。一見するとサラリとしたマシンに見えるが、前後のHリムやマフラーの処理、シッシーバーなど非常に手が凝っている。
年に一度、エースの新作マシンを見ることができるニューオーダーチョッパーショーとして注目しているフリークも多いはず。今回エースが持ち込んだのは、こちらのグリーンのショベルチョッパーだ。
フレームにモールディングされたフューエルタンクはワイドタイプでセンターにはリブが配されている。ハンドルは、ほぼグリップの幅という超ナローバー、フロントフォークもタイヤギリギリのナローフォーク。シートは三段シートでショートシッシーバーを装着している。未完成ではあるがその完成が待ち遠しい一台である。