ソフテイルファミリーのニューモデルとして2019年に登場したFXDR114。1735mmというハーレー全ライナップの中でも最長となるロングホイールベースが作り出す迫力のドラッグレーサースタイルがアイデンティティとなるファクトリーカスタムマシンである。そんなド級のFXDR114をベースに独国のパーツサプライヤー、サンダーバイクが製作した「ONE 17」を紹介しよう。
まず目に飛び込んでくるのはKruse-Designが手がけたスピード感溢れるカスタムペイントであろう。シルバーベースにキャンディタンジェリンを組み合わせ、エッジを効かせたデザインを採用しセンスよくまとめられている。エクステリアの見所は、テールランプ&ウインカーがエンド部に埋め込まれたオリジナルのリアフェンダーと、同じくオリジナルのフロントスポイラーが作り出す美しいシルエットである。この洗練されたスタイルを一度目にしてしまうと、ストックモデルのフォルムがどうにも野暮ったく感じてしまう。
さらにリアタイヤはストックの240サイズから260に変更され、エアサスペンションによってリアフェンダーとのクリアランスがギリギリまで追い込まれている。エンジンにはスクリーミンイーグルステージ3キットをインストールし、114→117ciにスープアップされて40%もの出力アップが図られている。マフラーはエンドチップが特徴的なオリジナルの2in2タイプ、エアクリーナーにはスクリーミンイーグルのパフォーマンスタイプが装着されている。まさに機能美を極めた「ONE 17」に死角なし!