ハーレーダビッドソン2019年モデルで劇的なデビューを果たしたソフテイルファミリーのFXDR。アメリカで圧倒的な人気を誇っているドラッグレーサーのスタイルをイメージソースにロー&ロングのフォルムに仕上げられている。1735mmというシリーズ最長となるロングホイールベース&リアの240ワイドタイヤが作り出すスタイリングは圧巻である。そのFXDRをベースに独国パーツサプライヤー、サンダーバイクが作り上げた「SIMPLE THREE」をここに紹介する。
一見したところ、マフラーとエアクリーナーを交換したくらいのライトカスタムかと思いきや、要所を抑えたモディファイにより、ベースモデルであるFXDRがさらにスタイリッシュなマシンへと姿を変えている。足周りとエンジンは、必要十分なパフォーマンスを備えているという判断から、オーバルタイプのエアクリーナーとDr.Jekill&Mr.Hydeのエキゾーストシステムに換装されているのみ。ただし、スタイリングを微調整するという意味でリアサスペンションはローダウン、さらにストックのリア240タイヤは、よりワイドな260タイヤへと変更されている。
見せ場はリアエンドである。迫力ある260タイヤは言うまでもなく、ナンバープレートをオリジナルキットでサイドへ移設し、テールライト&ウインカーをシートカウルに埋め込むことでリアエンドを限りなくシンプル、かつ見応えのあるものへとモディファイ。ストックモデルの野暮ったさのようなものは完全に払拭されている。このまま乗るもよし。さらに各部を徹底的に煮詰めて完成度を高めていくのもいいだろう。言うなれば、このSIMPLE THREEがFXDRカスタムの出発点なのだ。