エンジンのシリンダーヘッドを見て「何年式のツインカムだろう」と思われることだろう。しかし本車両のオーナーにしてアフターパーツメーカー「KEN TEC」代表の吉岡健一さんによると、1966年式の旧車だと言う。年代から言えばショベルだと思われるが、アメリカで形状変更を施されたエンジンを搭載した車両を入手、自らカスタムを施すことに。
「ウチに来たときは、かなりヤレた感じだったので、とにかくキレイに、そしてカッコよくしてやりたかった。スタイルはもちろんチョッパーで、テーマは“夜の都会を流したときに、人が振り返るようなバイク”。色はグリーンと決めていて、自分がイメージするスタイルに近づけるため、ほぼすべてワンオフ製作しました」
元々は国産バイク用のパーツしか取り扱っていなかったが、この車両購入をキッカケにハーレー用アフターパーツ開発に着手。今では国産用に匹敵するほどラインナップも豊富になった。
完成まで約2年を要した珠玉の一台。ここ KEN TEC はコンプリートエンジンも扱っており、エンジンのパフォーマンスアップに大きな自信を覗かせる。もちろんこの車両もチューニングされており、旧車の域を超えるパワーを有しているそう。力強い“元”ショベル、一度その乗り味を体感してみたい。