「ヨーロッパで開催されている XR1200 トロフィーレースに感銘を受け、“自分が乗るバイクはこれしかない”と、XR1200 を選びました」
と熱い想いを語るオーナー。確かに仕上がったこの車両を見れば、どの情景をイメージしたかは一目瞭然。さすがにサーキットには持ち込んでいないですが、と謙遜するが、リアフェンダー部分にゼッケンベースを設けるなど、サーキットでこそ映えるスタイリングに情熱を感じる。
依頼を受けたのは、埼玉に居を構えるワークショップ DOCSTYLE。このXR1200をはじめ、ドゥカティのハイパーモタードなどに手を加えるビルダー熊谷英樹氏によってトンがった一台に仕上がった。ハーレーのカスタムではまずお目にかからないイタリア製パーツを多数取り入れ、さらにXR1200に精通している同ショップのオリジナルパーツと合わせてまとめ上げられた。ちなみにパーツのチョイスはほとんどオーナーだと言うから、彼の勤勉っぷりには頭が下がる。
休日にはもっぱら峠でのライディングを楽しんでいるそうだが、ぜひともサーキットを駆け抜ける姿を見てみたいものだ。