FXDB ダイナ・ストリートボブといえば、ファクトリーチョッパーモデル。当然誰もがそのチョッパースタイルを生かしたカスタムをイメージするところで、本体価格だけならダイナファミリーでもっとも安価なことから、予算をカスタム費にあててハードなチョッパーに仕上げるオーナーも少なくない。
ボブカスタムを得意中の得意とする H-D シティ中野の松本店長は、今回あえてチョッパーテイストを取り除き、ダイナ本来のスタイルにヴィンテージ感あふれるパーツを取り入れたカスタムを行った。
ワイドハンドル&ビッグヘッドライトの組み合わせでボブの顔つきを変え、デュオグライドテールを装着して前後ともクラシカルな雰囲気に。とはいえ、タンクには手が入っておらず、シートもノーマルのまま。カスタム費が60万円程度というのもうなずけるが、カスタムコンテストの常連としては少々物足りない。
「テーマは“Simple is Best”です。あくまでこれはスタートラインであり、ここからカスタムしていくことを前提とした“ベース車両としての選択肢のひとつ”と捉えていただくのがいいと思います」
なるほど、松本店長の言葉に納得。これに個性を取り入れることで、新たなスタイルへと昇華させていけるというワケだ。ある意味、店長がオーナーに課した“宿題”とも言えるかもしれない。