2013年型CVOロードグライドカスタムFLTRXSE2のハーレーダビッドソン110thアニバーサリー・エディションです。世界に900台の限定モデルで、日本国内には60台とされ、その希少性は他にないものです。
ハーレーをよくご存じない(?)若いライダーからは、「これ、なんというバイクですか?」と短期間で幾度も質問されました。それは悦に入る時間です。止まっても走っても、周囲を圧倒する乗り物です。人生観すら変えてしまう存在感は唯一無二の世界です。
燃費も予想以上にいいです。私がいまも所有する国産アメリカン(XV1900CU)と同等か、それ以上です。市街地でも15km/l前後、高速道路単独では23km/lほどです。6速のハイギアードが高速走行の好燃費に影響しているのでしょう。
また、CVOの特別なシートは疲れや痛みと無縁です。オートバイのシートはたいていがお尻が痛くなるものですが、3時間ぐらい連続で運転しても、痛みがほぼ皆無なのです。これには驚きました。
最新モデルと比べればオーディオの類は見劣りしますが、それでもラジオ放送やiPodと接続して、音楽を聴きながら走れるということは、長距離移動の退屈さを多少は軽減してくれます。
そして、シャークノーズフェアリングのエアマネージメントは実に素晴らしいです。低いスクリーンですが、体周囲への風の巻き込みはほとんどありません。このフェアリングはフロントフォークではなくフレームマウントですから、軽いハンドリングにも貢献しています。
ひとえに重いことです。私は国産ビッグアメリカンのXV1900CU(331kg)も所有していますが、それより50kg以上も重い385kgという重さは尋常ではありません。
重量級ハーレーのユーザーは、停める場所を慎重に選ぶと聞きましたが、まさにその通りです。平面に見えても下り坂になっているときがあり、その時は全身の力を振り絞って後退させなければならず、翌日の筋肉痛必至です。
そこでマンバ製のバック(リバース)ギアを大枚はたいて取り付けました。バックギアを取り付けてもダメだったら、ツーリングファミリーは諦めようという決意をもって、です。それが正解で、取り回しの苦労からほぼ解放されました。非力な私の体格では、バックギアあってのハーレーライフだと認識しています。
この重さを除けば、不満なところはありません。
2015年に中古のXL883Lを衝動買いし、私のハーレー&クルーザーの二輪ライフが始まりました(ユーザーインプレに投稿しています)。コイツを知人に売却でき、当初は100万円台の中古ウルトラを見にショップに行ったのですが、そこで夫婦ともども一目ぼれし、四輪を買う予算をこちらに転換し、またしても衝動買い的に手に入れました。
人生は一度きり。バイクは相性が悪かったら手放せばいいんです。結婚だとそうは簡単にいきません。悔いのないバイク選びをしていただきたいと思います。