かなり年季の入ったこのスーパーグライド・カスタムは、現オーナー嵯神さんの友人が所有していたもので、若くして病で亡くなった彼より「もらってほしい」と言われて譲り受けた。引き取った当初はかなり痛んでいたが、長い時間をかけて入念に磨き上げ、現在は少しずつカスタムしているところ。とはいえこの一台には亡き友人との思い出が詰まっているので、彼のスタイルを尊重しつつ、自分の好みを組み合わせていっている。
「『孫の代まで乗り続けること』が友人との約束なので、まずはきちんとメンテナンスすることを重視しています。そのうえで、友人とのコラボ・カスタムを目指しています」
基本的なスタイルは、「ハンドルを高くして、重心を低く保つ」こと。車両のベースイメージを崩さないため、タンク塗装などの大きなカスタムはしないが、これからも長く乗り続けられるような一台にしていきたいそうだ。