VIRGIN HARLEY |  HIDE MOTORCYCLE「第5回 シート ワンオフ製作」週刊カスタムレポート

HIDE MOTORCYCLE「第5回 シート ワンオフ製作」

  • 掲載日/ 2012年05月18日【週刊カスタムレポート】
  • ベース車両/2011年式 XL1200X

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シート ワンオフ製作

スタイリングの最終ポイントである
シート形成ですべてが決まる

タイヤのチョイスからはじまり、タンクのワンオフ製作、リアエンドの形成と車体のスタイリングを徹底的に煮詰めてきた本企画、最後のキモとも言えるシート製作へとたどり着いた。ここまでこだわってきたのだから、当然汎用性のシートでは格好がつかない。ワンオフ製作は必然なのだ。

ここで改めて振り返っておきたいのが、“オーナーがどんなバイクライフを望んでいるのか”という原点。例えば快適なツーリングライフを楽しみたいのであれば、カスタムはもちろん選ぶパーツもまったく異なってくる。バイクにおけるシートの役割は主として機能性 (長距離走行でも体への負担が少なく済む、など) があるわけだが、本企画では全体のデザインを優先しているので、機能性よりもビジュアルを重視した設計となる。さらにショップのテイストが加味され、世界にひとつだけのシートが完成するわけだ。

それでは、こだわり抜いたシート製作過程を見ていこう。

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FORTY-EIGHT 標準装備のソロシート。これも同モデルのアイコンだが、まったく異なるフォルムのものへ変わることとなる。

これまでの集大成

前回の記事でも述べましたが、HIDE MOTORCYCLE ではスタイリングの美しさを重視したチョッパーカスタムを心がけています。ここまでの工程 (タンク製作⇒リアエンド加工⇒シート製作) はウチでは定番のメニューであり流れでもあるのですが、何より着手前の段階でのイメージを如何に具現化するか、ここが問われるわけです。あいまいなまま作業は進められませんし、進めたとしても統一感のないバイクが出来上がってしまいます

ヒデモを選んでいただいたオーナーさんも、ウチのカスタムのカラーをご理解してくださっているわけですが、やはりオーナーさんが今後どんなバイクライフを送られるのか、について想像をめぐらせ、ショップとしてこだわるフォルムにそのバイクライフをうまく加味させていかねばなりません。オーナーさん曰く、「(現在在住の) 北海道では“ハーレーで街を流す”という姿をあまり見かけません。だから、カッコいいチョッパーで札幌を走りたい」と。なので、徹底的にビジュアルにこだわってみました。

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タンクの形状やマウント方法、そしてリアエンドの形成によって、シートのラインが自ずと見えてきます。これまで同様、今回もビジュアルにこだわります!

作業工程を見る

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01基盤となるのは FRP 製のシートベース。ここからシートのスタイルをイメージしていくのですが、はたしてどんな姿になるやら。
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02シートベースに当て紙をし、イメージしたラインを描いていきます。今回はフラットなものではなく、反り上がったタイプで。
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03型紙を切り抜き、真横から見てイメージに合っているかチェック。図工の容量ですが、こうした地味な作業こそ大切なのです。
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04いきなり完成(笑)。型紙を載せたシートベースと真横写真をシートメーカー(外注)に送り、イメージを伝えて作ってもらいます。
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05届いたシートを車体に載せて最終チェック。シンプルながらヴィンテージテイストを醸し出すデザインとフォルム、申し分なし。

作業完了!

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作業内容・日数

  • シートのワンオフ製作
  • 作業全般/計3週間
  • ・内部制作/約1週間
  • ・外注制作/約2週間

最終回でお見せするペイント済みのフューエルタンクが見えちゃっていますが、ヒデモブログでも出しちゃっていますのでヨシとしましょう(笑)。こうして完成……と言っても、この記事を読んでくださっている方々は、やはり真横からのスタイリングカットを見たいと思うところでしょう。このほかのカスタムプランとしては、メーターの移設/ハンドルバーの交換/マフラーの交換/エアクリーナーの交換/ペイントといった項目で、最終回の完成車両お披露目でまとめてご紹介いたします。

このシート完成により、車体のフォルムを決定づけるカスタムプランがほぼ完了。5月末の納車予定に向けてラストスパートです。このカスタム スポーツスターがお目見えするまで、あと少しばかりお待ちください。

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