あえて純正フレームが残されたこの一台。ストックフレームでこのデザインメイクは驚くほかない。
「いただいたオーダーは『ユーロスタイルで』、『派手で』、『誰が見てもカッコいい』、『他にはない一台を』でした(笑)。そこからオーナーさんと話ながらイメージを膨らませていきました」。
深みのあるキャンディレッドに施される刻美と、描かれた緩やかなラインが一層の雰囲気。
「タンクやオイルタンクに描かれたラインは『波』のイメージです。海が好きなオーナーさんなんですよ。シートとハンドル、フットポジションは、オーナーさんに合わせてバランスを取りました。見た目は派手ですが、実はノーマル以上に乗りやすい。『カスタム』はもちろん『走る』こともさらに楽しくなるように、です」。
夜になると、また別の顔が浮かび上がる。エスニック調の紋様から漏れてくるLEDの輝きが眩しい。昼の顔と夜の顔、その存在感は見るモノの脳裏に刻みつけられる。