「旧車は壊れるなんて言いますが、コイツは調子よく面白いですよ」。
藤沢の自宅から箱根を越え沼津まで、よく走るというオーナー。大きなトラブル経験はないという。
「状態のいい、好みの車両を『イーストアーバン』さんで見つけて。ハーレーショップの『HSC』さんでエンジンに手を入れました。最初からオイル漏れもなく、アイアンってこんなに走るんだ、と驚きですね」。
購入当初からカスタムは施されていた車両は、オーナーのこだわりで磨きがかけられている。思わず見た目に目が行ってしまいそうだけれど、このXLHの真骨頂は乗ってみなければわからない。乗って驚くのは、その面白さ。アイアンらしい「じゃじゃ馬さ」は感じるけれど、FCRとラムドーピングが施されたエンジンはスムーズに回る。無理なパワーアップが施された走行フィーリングではない。アクセルを捻ると軽々と、しかし力強く車体が前に進み始める。エンジンが唸らないので、ついスピードを出しすぎてしまいそうになる。これほど絶妙なフォーリングのアイアンスポーツは他にはない。