「このアルミ外装は自分で制作しました」。
アメリカの高名なHOT RODショップ「MOAL」に勤めていた柿崎さん。その経験を生かし自ら製作した外装は秀逸としかいいようがない。パテを使わず、アルミの叩き出しだけでこれほどのモノが造れるものなのか。未塗装の、磨きこまれたアルミ地には周囲の景色が映り込むほど美しい。
このビューエルのモデルになったのは「F-86セイバー」。第二次大戦後に活躍したアメリカの戦闘機だ。
「セイバーの機首デザイン、外装のカラーはビューエルに合うかな、と思って」。
荒削りな乗り味が人気のS1に、戦闘機をモデルにした外装がしっくりと馴染んでいる。
「もう5万キロくらい乗っています。アクの強い車両ですが飽きないんですよね」。
最近は自分でカスタムする方も増えていると聞くが、外装を1枚のアルミで作り出してしまうオーナーはそうはいまい。