VIRGIN HARLEY |  佐藤 大輔(バージンハーレー代表)インタビュー

佐藤 大輔(バージンハーレー代表)

  • 掲載日/ 2004年09月05日【インタビュー】

ハーレーインタビューの画像

VIRGIN HARLEY.comは
何を伝えたくて立ち上げたか

今回紹介するのは、このサイトの管理人「佐藤大輔」だ。彼と私は大学浪人中、予備校に通っていた頃からの付き合いだ。大学卒業前に「バルカンクラッシック」でアメリカンバイクに目覚め、2台目のバイクで思い切ってハーレーを購入。ただハーレーに乗るだけでなく「VIRGIN HARLEY」を立ち上げることを企画、今に至っている。「VIRGIN HARLEY」も運営当初から見ると、多くの人に来ていただけるサイトに成長してきている。それだけ多くの人に見ていただけき、喜んでいただけていることに、佐藤を含め、スタッフ一同大変うれしく、そして感謝させていただいている。

ここで改めて『VIRGIN HARLEYって、何を伝えたくて立ち上がったサイトなの?』ということを皆さんにお伝えさせていただこうと思い、管理人「佐藤大輔」にインタビューを行うことを決めた。彼の「VIRGIN HARLEY」にかける想いを今回は是非読んで欲しい。

Interview

ハーレーはプライベートも
仕事も充実させてくれる

ー大学4年の12月にバイクを買ったわけだけど、あの時でなぜ急にバイクに乗りたくなったの?

大輔●もともとバイクに乗りたいな、と思っていたんです。ただ友達と海外旅行に行ったり、服を買ったりと他のことにお金を使ってしまって。バイクの免許を取るタイミングがずるずると遅れてしまったんです。でも、大学卒業が近くなって「このまま社会人になったら、バイクの免許を取りに行く時間がなくなる」と思い、急いで中型免許を取りに行きました。

免許を取ってすぐにカワサキのバルカンを買いました。はじめて乗ったバイクはそれは面白かったですね。乗りはじめてすぐに「もっと早く乗り始めてればよかった」って後悔したくらい。嬉しさのあまり、真冬に四国一周して凍え死にそうになりました。それでも最高に気持ちよかったですね。

ー「バルカン」には2年くらい乗ってたよね。そこから「ハーレー」に乗り換えたのはかなり急だったから、あの時はびっくりした。「ハーレー」を買う前は、大輔もあまりバイクに乗らなくなったし。まさかいきなり「ハーレー」とは思わなかったんだよね。

大輔●社会人生活も2年目になり、忙しくなってからというもの、あまり乗らなくなってました。僕だけじゃなくて、ターミーも他の友達もバイクにあまり乗らないようになってきてて。遊びに行くときもバイクには乗らないで、電車で渋谷とかに買い物に行ってた。でも、僕はあの時、そういう遊び方が「自分にはあわないなぁ」って思っていました。ぜんぜん楽しくないんです。たまの休日がそんなだとせっかくの人生がもったいないですよね。それで、もう一度真剣にバイクに乗ろうって思ったんですよ。ちょうどバルカンの車検も近づいていましたし。思い切ってハーレーに乗ろうと。

バルカンは好きだったけど、いつか道で出会ったハーレーの鼓動や音がどうしても忘れられなかった。憧れていたんですね。それで買ったのが「ダイナ・ローライダー」です。バイクってただ走るだけでも気持ちいいのに、ハーレーだと鼓動やサウンドも素晴らしい。一気にハマっていきました。すると不思議ですよね、毎日がすごく充実してきたんです。

人が好きなものに出会った時に
出す力と集中力は本当にすごい

ーなぜハーレーに乗るだけではなく、「VIRGIN HARLEY」を立ち上げようと思ったんですか?

大輔●人って本当に好きなものに出会った時に出す力とか集中力はすごくて、しかもそれは、きっと他の誰かを幸せにすると思うんですね。だから、こういう「好き」との出会いに1人でも多くの人が遭遇してほしいと思ったんです。そして、僕がそれに協力させてもらえれば、こんなうれしいことはないだろうなぁって。それに僕は普段、編集の仕事をしているから、そのノウハウを活かせば「できるかもしれない」と。ならやってみようって。

ーなるほど。サイトにあるコンセプト「Wake Up Soul」は、そういう気持ちでつけたわけですね。

大輔●ええ。作ろうと思った初心。そういう気持ちを忘れて、途中でやめちゃうのが一番イヤだった。だから立ち上げるときに、サイトのポリシーとして「Wake Up Soul」っていう言葉を掲げた。みんなに僕が味わったような気持ちを感じて欲しい、その手伝いをやらせてほしい、そう思った初心を忘れないように。それが2003年の夏で、そこからターミーをはじめ友人に協力してもらいながら作り始めて、半年後の2004年1月になんとかオープンできたんです。

ー「VIRGIN HARLEY」のインタビューで人に会ったときに、「あんなに手のかかるサイトを運営していて面倒だなって思わないの?」と聞かれることがありましたが、大輔はそういう風に感じたことは?

大輔●「好きなこと」だから「手がかかって面倒やな」と思ったことはたった一度もないですね。昔、読んだ本に「得意なことはやるな、好きなことをやれ」っていう言葉が書いてあったんだけど、本当にそうだと思います。「得意なこと」をやろうとすると、周りから評価してもらいたくなる、褒められないと続かないんですよね。でも「好きなこと」をやっていると、周りからどう評価されようが関係ないですよね? 好きだから。周りの評価がなくても気にせず続けられるし、どれだけ時間を費やしても苦にならない。そしてなにより自分がすごくハッピーなんですよ。

僕にとって「VIRGIN HARLEY」は好きなことなんです。ハーレーに乗ることも大好きだけど、それだけじゃなくハーレーの良さを伝えることで、誰かが「得」をしたり、「幸せ」になったりしたら最高だと思う。だから、仕事から帰ってどれだけ遅くまで作業して、睡眠時間がなくなっても疲れないし、苦にもならない。このサイトを立ち上げてから僕たち、週末はほとんど「VIRGIN HARLEY」しかやっていなくて、相当時間をかけて運営しています。でも運営をしはじめて、僕たちスタッフは前よりきっといい顔をしている気がするんですよ。

ーコンセプトは「好き」を見つけてくださいですよね。それはつまり「出会い」と言い換えられるようにも思います。好きなことに出会うこと、ハーレーに出会うこと、ハーレーに乗って同じ趣向の仲間と出会うこと、そんなことすべてが出会いであり、「Wake Up Soul」だってことね。

大輔●まさに、そうです。このサイトの具体的な役割は「出会い」を提供することなんです。そんな風な出会いを、来てくれている人たちに感じて欲しいから、敢えて僕たちはあまり露出しないようにしています。「VIRGIN HARLEY」は「自分たちの個人サイト」っていう位置づけではなくて、来てくれている人たちの「出会いの場所」。だから、個人のカラーは押さえないとダメだと考えています。「VIRGIN HARLEY」っていう「器」は僕たちが作る、「VIRGIN HARLEY」の「文化」は来てくれている人たちが作ってくれたなら、嬉しいですね。

ー今後こうしていきたいとか、そういう思いはあるの?

大輔●僕はみなさんの「求める」ものを記事なりサービスなりにしていきたいだけ。だから、来てくれる方それぞれの希望を「VIRGIN HARLEY」にぶつけて頂ければと思います。また、それくらいの「期待」を持ってもらえるサイトにはしたいですね。

あと敢えて言うのであれば、このサイトは「これからハーレーを買う初心者の人向けのサイト」。僕たちも、来てくれている人たちも「同じバイクに乗る仲間を増やす場にいる」ということを意識して頂けるならうれしいです。ただカスタムやメンテナンスの情報のやり取りができる「場」があるのではなくて、知識がなくて迷っている人たちを快く迎えてあげる「場」になるのならなぁと。仲間を増やす喜び、気持ちよさをみんなで共有していけるならと思っています。

ーうん、これからもがんばりましょう!

大輔●おう、がんばります。

プロフィール
佐藤 大輔
27歳。1996年式FXSTCを所有。「VIRGIN HARLEY」の代表。大学卒業後の約5年間、某出版社にて編集職に就き、2003年12月にバージンハーレーを立ち上げる。もともとはバイクに興味がなかったが、カワサキの「バルカン」に乗り始めてその楽しさに目覚める。現在はVirgin Harleyを離れ、訪日外国人向けの日本の観光情報サイト「Traverse Japan」と、ミニクーパー専門サイト「CLUB MINI」を運営。

Interviewer Column

「VIRGIN HARLEY」の運営を手伝いはじめて確かに、自分の生活は楽しくなった。多くの人にインタビューをさせていただいたことがきっかけで、たくさんの出会いがあった。そういう機会を与えてくれた大輔には感謝している。ただ「VIRGIN HARLEY」で自分の好きなことができるのは、わざわざ時間を割いてインタビューなどに協力していただいている多くのショップさん、ハーレー乗りの方のおかげだと思う。たくさんの人に期待して、見に来ていただいているサイトだからこそ、これからも責任を持っていい記事を提供していきたい、今回のインタビューは改めて気を引き締めるいいきっかけになった。(ターミー)

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