VIRGIN HARLEY |  The Bike Shed London2017(ザ・バイクシェッド・ロンドン) レポートトピックス

The Bike Shed London2017(ザ・バイクシェッド・ロンドン) レポート

  • 掲載日/ 2017年09月14日【トピックス】
  • 取材協力/The Bike Shed  取材・写真・文/河野 正士
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「The Bike Shed」の会場は、19世紀にタバコ用倉庫として建てられた“Tobacco Dock/タバコ・ドック”。この会場での開催は4回目。初日は夕方から夜までのプレ・オープンとし、翌日からの週末2日間がイベントのメイン開催日となった。

欧州ニューウェイブ・カスタムシーンを牽引する
ロンドンのカスタムバイクショー「The Bike Shed」

毎年5月、イギリス・ロンドンで開催されるカスタムバイクのイベント「The Bike Shed」。今年で開催8回目を迎える、いまや英国を代表するカスタムバイクショーへと成長を遂げた。その母体となるのは、ニューウェーブ系カスタムバイクを紹介するWEBサイト「The Bike Shed」だ。現在に続く、それこそハーレーを中心としたカスタムシーンとは一線を画した、国産車や欧州車をベースとしたカフェやスクランブラー、トラッカースタイルのカスタムシーンを育てていったのは、インターネット上のカスタム紹介サイト。「The Bike Shed」は、その一端を担っていたのだ。

サイトを中心に、バーチャルに集っていたカスタムバイクやそのファンたちを、リアルに体感することができ、その感動を分かち合う場所を作りたい。サイトの創始者であるダッチ・ヴァン・ソメレンは8年前にイベントをスタート。そして2015年には、若者に人気のイーストロンドン/ショーディッチにレストランとバイク系ギアのセレクトショップ、そしてカスタムバイクを展示できるミュージアムスペースを持った店舗「The Bike Shed」もオープンさせ、話題のスポットとなっている。

イベント会場に展示された車両は219台。そのすべてが主催者からの招待か、厳正なる書類選考をクリアした車両ばかり。そうすることでイベントの高いクオリティを維持し、それによってカスタムシーンの発展を促している。1万5000人の来場者を集めた理由は、そこにあるのだ。

フォトTOPICS(写真点数/27枚)

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01Krazy Horseが製作したカフェレーサー。エンジンはビューエル・ライトニング製。フレームはオリジナルのフェザーベッドタイプ。トグロを巻いたエキゾーストパイプがユニークだ。
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02英国でもフラットトラックレースの人気が高まっている。ハーレーダビッドソンのファクトリー・フラットトラックマシン「XG750R」も展示されていた。
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03「XG750R」が展示されていたのは、フラットトラックレースやそれを取り巻くカルチャーにフォーカスした雑誌/SIDEBURN(サイドバーン)と、イギリスのフラットトラックレース選手権/DTRAの共同ブース。
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04カスタムバイクの世界選手権とも言えるAMDの常連、イタリアのPDF Motocicletteが製作。2016年のAMD/レトロ・モディファイド・クラスで勝利したマシン。「Big Kahuna」と名付けられたこのマシンは、1927年式JD 8バルブ1,000ccエンジンを搭載している。
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05そのPDF Motocicletteが製作した1951年式ビンセント・ブラックシャドウ1000レーサー。
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06その高い技術力で人気を高めつつあるイギリスの若きカスタムファクトリー/deBolex。ビューエルXB9をベースにドゥカティ899パニガーレ用フロントフォークを移植。ブレーキ周りをブレンボ製にバージョンアップ。リアショックはMaxton製。ゼッケン風のカウルやタンクカバー、シートカウルはアルミ製のワンオフだ。
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07ロンドンの南、イーストサセックスにあるカスタムファクトリー兼ハーレーディーラーのShaw Speed And CustomがカスタムしたStreet Rodベースのスクランブラー「MP119」。
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08現在ヨーロッパで盛り上がっている、カスタムバイクによる0-200mドラッグレース選手権/Sultans of Splintに参戦している、フランスのLibner Racingが製作したマシン。スポーツスターをベースにオリジナルのロングスイングアームにエアシフター、ニトロを装備する。
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09Twisted Spine Custom Motorcycleが製作したBSAナビゲーターがベースのカスタムマシン。
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10家具職人であり、週末にカスタムバイクを製作するSeb Hippersonが作り上げたカワサキKZ750ベースのカスタムマシン。カワサキ伝統の180度クランクの直列2気筒エンジンを搭載。そのマシンをベースにスクランブラースタイルを構築。
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11いま欧州で、カスタムマシンのベース車両として人気のホンダCX500をベースにしたカスタムマシン。マシンを製作したのは、オリジナルマフラーなどの製造販売を行うBen Rose。
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12ヨーロッパで盛り上がりをみせるカスタムバイクによる0-200mドラッグレース選手権/Sultans of Splintのブース。参戦マシンが展示されていた。
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13ベルギーのMad Maks Custom Shopが製作。ベースはスズキGSF1200バンディット。フロントビキニカウルは、ドゥカティ996のマッドガードをアレンジ。シートレールはループ加工され、シートベースは木製。その上にレザーシートが貼られている。
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14ロンドンのDeath Machine of Londonが製作したモトグッツィのランドレーサー。ルマンIIをベースにフレームを加工。外装類はすべてアルミ製ワンオフ。
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15スロベニアのKraken Headが製作したのは、ホンダGL1000ベースのカフェレーサー。フレームはほぼ作り替えられ、ロー&ロングな、一種異様なカフェスタイルが構築されている。キャブはポルシェ用のウェーバー。
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16ライディング・ウエアブランド/REVITが、新しいスポーツ系ウエアのリリースに合わせ、デンマークのカスタムファクトリー/Wernchmonkeesとコラボして製作した、カワサキH2ベースのカスタムマシン。
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17外装類とエキゾーストパイプが織りなす美しいボディラインが特徴の、イギリスをベースに活躍するAuto Fabricaが製作したホンダCX500ベースのカスタムマシン。
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18イギリス発のエキゾーストブランド/RACEFITが制作中の刀ベースのカスタムマシン。短く、そしてワイルドなサイレンサーのデザイン、美しいチタンカラーなどが特徴。彼らは国産4気筒マシンのカスタムも数多く手掛けている。
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19ベースマシンは、なんとスズキGSX400。フランスのカスタムファクトリー/Ed Tuner Motorcycleが製作。極端に細い外装類、跳ね上がったエキゾーストパイプ、革などでラッピングした個性的なデザインは、Ed Tunerの特徴だ。
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20数多くの、そしてさまざまなテイストのアーティストも参加。その作品が、会場のあらゆる場所に展示されていた。
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21エントランスの様子。金曜日夕方のプレ・オープン前、また土曜日/メイン開催日朝の本オープン前も、会場前には入場待ちの長い列ができていた。
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22ファッションブランドも多数出展していた。カスタムバイク以外の出展においても、書類による事前審査が行われ、それによってこのショーに相応しいテイストか否かが見極められる。
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23入場者には、女性や家族連れも多かった。
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24イベントは5月だったが、日中はとにかく暑く、ビールやアイスコーヒーが飛ぶように売れていた。それでも日光浴をするのがイギリス流なのだ。
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25スタイリッシュな来場者も多かった。
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26屋外スペースには屋台が並び、バーガーやフィッシュ&チップが売られていた。椅子なども並べられ、腰を下ろし、話を弾ませている来場者も多い。
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2719世紀に建てられたタバコ用倉庫をイベント会場へとリノベーションしたTobacco Dock。煉瓦と木造フレームのコンビネーションが美しい。
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