美しい経年変化を見せる
ベジタブルタンニンレザー
独自の経年変化が楽しめるウエスコのベジタブルタンニンレザー。アメリカのタンナーで手掛けられたこのレザーは、植物性タンニンのみで革鞣しを行うベジタブルタンニン鞣しで仕上げられている。これは何十工程にもおよぶ手間がかけられたもので、素材本来の良さを引き出した最高品質のレザーとなっている。
厚みは7オンスなので、始めはしっかりとしたハリが感じられ硬い印象だ。しかしその分履き込むことで通常よりもシワが深く刻まれ、より立体的な経年変化が現れる。もちろん、色の経年変化も楽しめる。馴染んでも必要以上の伸びが少なくコシもあるため、プロテクターを付けているような安心感があるので、バイクライドには打って付けといえよう。着用時にはタンニンレザー特有の「ギシギシ」という革が軋む音も聞き取れ、肉厚なブーツを身につけているという所有感も満たせてくれるはずだ。
そこで今回は、ベジタブルタンニンレザーの経年変化のサンプルとしてカスタムモデルを紹介しよう。まずは約1ヶ月使用したボスのカスタムサンプルをピックアップ。ハイトは11インチ、ソールはダブルミッドソールに#100ハニーソールをチョイス。ベジタブルタンニンレザーとハニーソールを組み合わせることで、ハードすぎない印象となっている。バックルは日本限定のブラスローラーバックル、つま先はベジタブルタンニンレザーの標準仕様であるソフト・トウを採用している。
もう一足のカスタムサンプルは、約3ヶ月使用したモリソンのカスタムだ。ウエスタンブーツであるモリソンの8インチハイトをベースに、エンジニアブーツのボス・トウへ変更し、インステップストラップも取り付けられている。バックルはローラーバックル、ステッチカラーはオレンジ&シューグリーン。ソールは #1010を装着し、カジュアルさを持たせたブーツに仕上げられている。特にこのモリソンは約3ヶ月間履き込まれているだけに、シワが深く刻まれ、美しいアメ色に変化しつつある。これから先のさらなる経年変化が楽しみだ。