2008年シーズンに登場したスポーツスターXL1200Nナイトスター。カスタム色の強いこのモデルをベースに、トランプが手掛けたマシンをご紹介しよう。
ブラックアウトされたフォークスライダーや前後リム、グレーのパウダー塗装が施されたエボリューションモーターやエアクリーナーカバーの質感はそのままに、要所をリファイン。まずはハンドルバー。オリジナルのストレートライザー&ドラッグバーのセッティングがレーシーな雰囲気を演出。そのタイトなポジションはストックモデルとは明らかに違うものだ。ヘッドライトにはボリュームのあるオリジナルビッグライトを装着している。トランプ定番のイエローバルブも見逃せない。同じくオリジナルのセミダブルシートはハイトのある肉厚なフォルムが特徴となっている。
リアフェンダーにはショートタイプのFRP製ライトフェンダーを装着。スパルトテールライトとのマッチングも良好。この軽快なリアエンドが大きな見せ場。さらにスピードメーターをオリジナルのサイドマウントブラケットを使いフレームのダウンチューブに移設。非常にカスタム色の強いモディファイと言えるだろう。細かな変更点であるが、マフラーサイドのステップを内側にオフセットすることができるタイトフィットステップベースにより、操作性が向上している。
ナイトスターのイメージを変えることなく、トランプのオリジナルパーツでベースモデルに磨きをかける。30万円台のライトカスタムメニューでも見応えは十分。カスタムのツボを得たトランプ代表のビルダー長岡守の手腕が随所に発揮されたスタイリッシュなマシンだ。