理想的なカフェレーサーへ
変貌を遂げた攻撃的スポーツスター
2017年現在、スポーツスターのラインナップでもっとも高いスペックを備えるロードスター。排気量1,200ccのエボリューションエンジンのセッティングも限界まで高められており、倒立フロントフォークやダブルディスクブレーキ、フロント19 / リア18インチというフットワークからも、一層のレーサーカスタムが期待されるマシンである。
前後ともにブレンボ製ブレーキキャリパーを備え、トランプサイクル製2in1フルチタンマフラーとRSD製ラウンドエアクリーナーの組み合わせにインジェクションチューニングを施したこのカスタムロードスターは、ワンランク上の世界へと上がった一台だ。マナーとも言えるハンドルとステップもカフェ化。バックステップは同じくトランプ製オリジナルで、ハンドルは倒立フォークのパイに合うパーツがなかったことから、チェリーズカンパニーがインチ用にてワンオフ製作を執り行った。
「もっとレーシーなビジュアルを再現したかった」
と、一目惚れだったというシュアショットのラバーマウントスポーツスター用ボディパーツを取り入れ、軽量化はもちろんシルエットも唯一無二のロードスターとしての変貌を遂げた。各所にクロームを配することで、ベースカラーであるブラックをより強調するスタイルとなっている。
ロードスターがベースである以上、目指すべき方向はレーサースタイルに他ならない。しかし、パフォーマンスとビジュアルの両方を高めるというのは簡単そうでかなり難しい。名だたるカスタムショップのパーツを取り入れつつ、ここまでバランスよく組み上げているというのは賞賛に値する。
ここまでカスタムしただけでも十分なのだが、これでもまだコンプリートではなく、さらなるパフォーマンスアップを図りたいという。すでにウルトラリミテッドが一台買えるほどのスケール感になったロードスター、さらなるレベルアップに期待したい。
カスタムの詳細をチェック!
Cherry’s Company メーターステー & セパレートハンドルバー
41mmというロードスターのフロントフォークに合わせて作られたチェリーズカンパニーのワンオフバー。さらにヘッドライトとのクリアランスを埋めるためのメーターステーも製作。
SURE SHOT スピードスリムタンク
ラバーマウントスポーツスターにボルトオンできるシュアショット渾身のアイテム。「見つけた瞬間、これだと思いました」とオーナーも一目惚れだったシルエットの美しさと軽さが見どころだ。
STUDIO WOKINI スウェードシート
シュアショットではすっかりお馴染みのレザークラフト工房「WOKINI」によるオリジナルのソロシート。オーナーたっての希望というスェードの質感がたまらないディテールだ。
SURE SHOT スピードシートカウル
同じカーボン製のフューエルタンクとセットで装着すれば、唯一無二のカフェスタイルを実現できる重要なシートカウル。テールランプ & ウインカー機能がリアに埋め込まれている。
SURE SHOT ロードスター専用フロントフェンダー
製品ラインナップにはないが、今回のロードスターカスタムに合わせてオリジナルで手がけられたカーボン製フェンダー。質感はもちろん軽量化がはかられ、マシンの性能もグッと向上した。
ローランドサンズデザイン エアクリーナー & ヘッドカバー
ソリッドな印象を強めるヘッドカバー等で高級感をアップ。さらにコンパクトなラウンドエアクリーナーを配することでエンジンそのものの存在感を見せつける演出を図っている。
TRAMP CYCLE バックステップキット
カフェレーサーに不可欠なバックステップは大阪のトランプサイクル製をチョイス。国内随一の品質を誇るベビーフェイスと手を組んだ渾身のバックステップはデザイン、性能とも最高峰に位置する。
TRAMP CYCLE 2in1フルチタニウムマフラー
「チタン製のメガホンマフラーで、ブラックアウトしたものを」というオーナーの要望をすべて満たしたレーサースタイルに欠かせないエキゾースト。テーピングはシュアショットによる。
オーリンズ リアサスペンション Type S36PR1C1L ブラックライン
新たにラインナップされたブラックアウトバージョンのリザーバー付きサスペンション。エンドアイでさらに車高を高めているが、オーナー自身は「もっとリアを高くしたい」との意向あり。
ブレンボ製ブレーキキャリパー
ダブルディスクのフロントはもちろん、リアにも高性能ブレーキングシステムを備える。とりわけフットブレーキがライディングに影響するハーレーには、このリアブレーキの性能アップが大きい。
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